メレー

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メレーにある橋
聖マルティヌスと聖ムティエンマリー教会

メレー(Mellet)は、ベルギーワロン地域に属するエノー州の村である。この村は、近隣の村の住民から「にんじん村」という愛称で親しまれており、にんじんのシンボルは、そこで行われるすべての祭りのために使用されている。にんじんが豊富に栽培されていることに由来する愛称である。

地理[編集]

メレーにはティンティアと呼ばれる小川が交差するが、ティンティアはムーズ盆地の一部ピエトンへと流れていく。メレーの標高は140メートル。

メレーにある城の地下牢

最近の歴[編集]

1977年、5つの村(Frasnes-lez-Gosselies、Mellet、Reves、Villers-Perwin、Wayaux)が集まり、Les Bons Villersのコミューンを形成。メレーは、市町村が合併する直前から自治体。

地名の由来[編集]

メレーの語源は不明で、様々な説明が考えられる。しかし、名前の由来は、ワロン語の「mèsple」(メドラーの木)、古いフランス語の「melé」(蜂蜜、黄色っぽい)、ラテン語の「melum」(リンゴ、リンゴの木が育つ場所)から来ている可能性がある。

史跡[編集]

  • ローマの古道が、メレーと隣接するビラーズペルウィンの村を境として隔てる。その様子は現在でも把握できる。
  • 聖マルタン教会とミュティエン=マリー教会は8世紀と9世紀に建てられ、ゴシック様式の一部です。ここには、17世紀に描かれた「La Cène」(最後の晩餐)と題された絵画が展示されている。
  • 中世の城唯一の痕跡であるメレーの地下牢は、現在、同地の観光の中心地となっており、地元の博物館が設けられている。
  • 教会裏に聖ムティエンマリー(ルイ=ジョセ・ウィオー、Louis-Joseph Wiaux、1841年-1917年)の生家がある。

アクティビティ[編集]

  • 村の劇場グループの定期公演はワロン語で行われている。
  • Le Relais du Maitreyaと呼ばれる乗馬学校で、乗馬レッスンを提供。
  • 村には1893年以来、独自の音楽グループであるハーモニー・ロワイヤル・ドゥ・メレーが存在。
  • 村にはスカウトユニットもある。