ポンポン砲

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Pom pom on HMS Kelvin.JPG
QF 2ポンド砲 Mk-VII型
QF 2ポンド対空砲
種類 機関砲
製造国 イギリスの旗 イギリス
設計・製造 イギリスの旗 イギリス
設計 ビッカース・アームストロング
日本の旗 日本
イタリアの旗 イタリア
ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
年代 1915 – 1940年
仕様
種別 対空砲
口径 40 mm
銃身長
ライフリング
使用弾薬 40 × 158R
装弾数 14発リンクベルト給弾方式
作動方式
全長 2.61 m
重量 385.5 kg
発射速度 115 発/分
銃口初速 701 m/s (2,300 ft/s)
有効射程 3,960 m(13,300 ft)
歴史
設計年 1915 (Mk II)
1923 (Mk VIII)
製造期間 1915 – 1940年 (Mk II)
1930 – 1940年 (Mk VIII)
配備期間 1915 – 1944年(Mk II)
1930 – 1944年(Mk VIII)
配備先 各国陸海軍
関連戦争・紛争 第一次世界大戦
第二次世界大戦
バリエーション 低速型(Low Velocity)
高速型(High Velocity)砲
毘式四十粍機銃(日本呼称)
製造数
ノート テンプレート解説)

ポンポン砲Pom-Pom Gun)とは20世紀前半にイギリスで開発されたQF 2ポンド砲(QF 2 pounder gun)の別名である。主にイギリス海軍の艦艇などに搭載され、対空砲として使用された。独特の射撃音から後にポムポム砲、もしくはポンポン砲と呼ばれた。ちなみに頭文字のQFとは「quick firing」の略語で、速射を意味する。またイギリス陸軍にもオードナンス QF 2ポンド砲という対戦車砲が存在するが、本砲はビッカース社製で別物である。

目次

[編集] 初期型

イギリス海軍における初期のポンポン砲と呼ばれる物は、QF 1.5ポンド砲 Mk-1のことを指し、機関部にはマキシム 37mm 機関砲が使用されていた。弾薬も1ポンド弾を使用し、最大射程も約3,000ヤード(約2,740m)あったとされる。主に第二次ボーア戦争時にはイギリス海軍の小型砲として運用され、その後の第一次世界大戦では対空砲としてイギリス海軍のアリシューザ級軽巡洋艦に試験的に搭載された。しかし威力不足から不採用となった。

[編集] QF 2ポンド砲 Mk II

QF 1.5ポンド砲の代わりにビッカーズ社は、威力・射程を高めたQF 2ポンド砲 Mk IIが開発された。俗に言う「ポンポン砲」とは、このQF 2ポンド砲を指すことが多い。QF 2ポンド砲はQF 1.5ポンド砲をさらに発展させたもので1915年以降、初期型がイギリス海軍の巡洋艦クラスに搭載された。特徴はQF 1.5ポンド砲同様ビッカーズ社製の水冷式機関砲を搭載し、口径も37mmから40mmに変更した。

[編集] QF 2ポンド砲 Mk VIII

イギリス海軍では、個艦防衛に使える対空砲の必要性を感じていたが、第一次世界大戦前後に生産された莫大な数のQF 2ポンド砲とその弾薬を有効に活用できないか模索させた。1923年から開発は始まっていたが、延々と試験と設計し直しを繰り返し、1930年にようやく、QF 2ポンド砲 Mk VIIIが採用された。これを連装で上下に組み合わせた4連装のQF 2ポンド砲 Mk VIIなどもあり、8連装がQF 2ポンド砲 Mk VMk VIである。多連装砲の射撃動作は半自動式である。8連装の形状は4連装砲を水平にさせた形状で、射撃時に上下が交互に射撃を行うため、その模様がピアノの内部動作に似ていたことから、「ピアノガン」というニックネームが付けられていた。

4連装のMk VIIは1935年頃から巡洋艦や駆逐艦などに装備され、8連装のMk VシリーズとMk VIは、サイズが大きく重かったため戦艦航空母艦に標準対空砲として装備された。

しかし、対空砲としては有効射程は短く、弾道特性も悪かった為、その後、出現した新型航空機に対してはすでに力不足であったとされる。機関部による不具合も多く、射撃中に弾体と薬莢が分解して頻繁に弾詰まりを起こすと言う悪癖を持っていたため、主な動作不良データとして第二次世界大戦中に起こったマレー沖海戦で戦艦「プリンス・オヴ・ウェールズ」搭載のポムポム砲が一基だけで12回も故障を起こし、もう一基も8回も射撃中止に陥ったとされる。

その後、イギリス海軍では、艦に射程・重量及び性能ともに優れたボフォース社製の40mm機関砲エリコン社製20mm機銃が配備されるようになるとQF 2ポンド対空砲は順次取り替えられ、1943年には交換が完了した。その後、余剰となったQF 2ポンド砲は高速魚雷艇など小型艦に装備され、Sボート掃討などに使われた。しかし、小型艦には重量や構造など取り回しの悪さから撤去され、陸上用の対空兵器として1944年まで使用された。

なお本砲はライセンス生産型が日本海軍でも「毘式四十粍機銃」として艦載用に用いられているが、同様にトラブルが多発し撤去され、フランスのオチキス(ホッチキス)系である十三粍機銃や二十五粍機銃に置き換えられた。

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