プシューケー

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プシューケーPsyche, : Ψυχή)とは、ギリシア神話に登場する人間の娘の名で、この言葉はギリシア語では、元々、・魂を意味する。 日本語では、長母音を省略してプシュケ、またはプシケーとも言う。

[編集] ギリシア神話のプシューケー

黄金の箱を開けるプシューケー。ジョン・W・ウォーターハウス

ある国の3人の王女はいづれも美しく、中でも末のプシューケーの美しさは美の女神、アプロディーテーへ捧げられるべき人々の敬意をも集めてしまうほどであった。人間の女に負けることなど思いもよらなかったアフロディテーは,息子エロースにその愛の弓矢を使ってプシューケーに恐ろしい恋をさせるよう命じる。悪戯好きのこの愛の神は喜んで母の命令に従うが,誤って自分をも傷つけプシュケへの愛の虜となってしまう。 エロースの力によりプシュケには求婚者が現れなくなり、父母の王らはアポロンの神託を受けるが、その神託とは、「山の頂上にいる怪物が娘の夫となる」という恐ろしいものであった。悲しむ人々の中プシューケーは一人神託に従うことを決意し、山に運ばれる。 ゼピュロスがこの世のものとは思えない素晴らしい宮殿プシューケーを運び、宮殿の中では見えない声が、この中のものはすべてプシュケのものだといい、食事も音楽も何もかもが心地よく用意されていた。 しかし、姿を隠したままで、夜の寝所にしか現れずかつ決して明かりを点けない夫に疑念を抱き、ある時約束を破って明かりを点けてしまう。姿を見られたエロースは、彼女を捨てて姿を消してしまう。

また、プシューケーはエロースの神殿に暮らし始めてから姉たちをそこへ招き、二人の姉は、姿を見せない夫は実は怪物か何かであろうとプシューケーに疑念を持たせるようなことを吹き込んだとも言われる。

[編集] アプロディーテーの試練

己の仕打ちを後悔したプシューケーは、まだなお愛するエロースに会うために、アプロディーテーの神殿に行き、 アプロディーテーの出すさまざまな試練を夫の密かな助けで乗り越える。 業を煮やしたアフロディテーは息子エロースの傷の介抱で衰えた美貌を補うために冥府の女王ペルセポネーに美をわけてもらってくるよう命ずる。アフロディテーはプシューケーに冥府への道を教え、与えられた美の入った箱を開けるなと忠告する。 守備よく美をわけてもらったプシュケだが、やはり箱の中味が気になり、義母の試練で自分の容色も衰えエロースの愛も失うのではと不安になり箱を開けてしまう。しかし、中には美ではなく、冥府の眠り、すなわち死が入っていた。 傷の癒えたエロースは冥府の眠りにとりつかれた妻から眠りを箱に集め、ゼウスに頼みプシューケーに神の酒ネクタル飲ませ神々の仲間入りをさせた。その後、ゼウスはアプロディテーとの仲裁をし、流石のアプロディテーも彼女の一途さを認め、2人は正式に結婚することを許された。

神となったプシューケーは、「愛」を支えるのは見ることでも確かめることでもなく、相手を信じる「心」である、と恋人たちにささやく役目を担うと言われる。また、試練の過程で人間として初めて生きながらに冥界の川を渡ったことから、その名は「魂」を指すことともなった。なお魂の象徴はである(よって蝶もギリシア語でプシューケーという)ことから、美術作品ではしばしば背に蝶の羽を持つ姿で現される。

[編集] 関連項目

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