バルビュ派

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バルビュ派のリーダー、ピエール=モーリス・ケー
(画)Henri-François Riesener

バルビュ派(フランス語:Secte des Barbus、Barbusは「ヒゲ男」の意)は19世紀初めのフランスの新古典主義の画家、ジャック=ルイ・ダヴィッドの弟子の画家たちが形成したグループで、ピエール=モーリス・ケー(Pierre-Maurice Quay: 1777-1803)をリーダーとした。「Primitifs」(原初派)、「 Méditateurs」(瞑想派)、「Penseurs」(哲人派)などとも呼ばれた。ロココ様式の表層的な表現を捨てようとする「新古典主義」の理念を先鋭化して、古代ギリシャの壺の絵や、初期ルネッサンス絵画の単純さにまで回帰することを主張した。1803年にリーダーのケーが死去した後、グループは消滅した。

概要とメンバー[編集]

党派的な活動は日常の生活スタイルに及び、古代ギリシャの服装を真似た衣服を着て、街の人々の注目を集めた。師のダヴィッドの展示していた作品『サビニの女たち』をバルビュ派のメンバーが批判した後、ダヴィッドは彼らをスタジオから追放し、その後、パリの放置された修道院で活動した。グループのメンバーであったとされるのは以下のような画家である。

メンバーとされる画家の作品[編集]

ここに挙げた作品のほとんどはバルビュ派として活動していた時代より後の時代のものである。

参考文献[編集]

  • Étienne-Jean Delécluze, Louis David, son école et son temps, Paris, Didier, 1855 (lire en ligne [archive])
  • George Levitine, The Dawn of Bohemianism : The Barbu Rebellion and Primitivism in Neoclassical France, Londres University Park 1978
  • Brigitte et Gilles Delluc, Jean Broc et Pierre Bouillon, deux peintres périgordins du temps de David, Bulletin de la Société historique et archéologique du Périgord, 2007, 134, p. 445-466, ill.
  • Anne Benéteau, Cécile Le Bourdonnec et Daniel Clauzier, Jean Broc, La mort d'Hyacinthe (1801), édité par les Musées de la Ville de Poitiers, 2013