ノート:農芸化学

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農芸化学者の一人です。wikipediaでは宣伝はしない、個人的印象に囚われず事実を記述する、が前提と思います。そのため、農芸化学者としてはコメントも非常に難しいのですが、この書きかけ項目については、「農芸化学が言葉として使われなくなっている」、「生物、化学あるいは化学工学の一部である」のような、農芸化学に対してネガティブな印象を与える内容となっており、心が痛みます。 農芸化学という言葉は、化学、生物学などと異なり、もともと一般には知られているものではありませんでした。農芸化学という言葉が使われなくなったという印象は、大学から農芸化学科が減ったことからくるのだと思いますが、これは大学の学部改組に原因があり、学科の再編成に伴って改称に至ったわけです。これにより、中身は同じでも大学ごとに学科名が違うとか、学科名に対応した学会が存在しないという不可思議な状況が生まれました。 しかし、農芸化学分野が学科名の減少とともに活性を失ったわけではありません。農芸化学会は会員数約約13000の巨大学会で、毎年開催される全国大会の参加者は約5000人、発表演題数は約2500を数えます。製薬、食品、発酵産業に関連する100社を超える企業も維持会員として名を連ねており、国内主要学会の一つです。大学から農芸化学科という名前が消えていっても、農芸化学分野は高い活性を維持しています。 農芸化学は生物、化学、化学工学の一部ではありません。化学と生物をキーワードとし、「役に立つ」生物機能や生物生産物を対象として基礎・応用研究を行う学問分野であり、この点で純粋科学とは一線を画します。また、技術を追求する工学とも異なります。農芸化学は、古くは、醸造、発酵、農薬、食品などから始まり、抗生物質を初めとした各種生理活性物質の探索や合成、様々な有用酵素の解析、食品機能の解明など、常に生活に密着した研究を行ってきました。環境問題の解決に向けた研究も含まれており、これは化学工学や生物工学と重なる部分に見えるかもしれませんが、個人的には、素材の発見・開発が農芸化学、その実用化が工学といった印象を持っています。 長くなってしまいましたが、農芸化学分野が現在も極めて活発に活動していることをご理解いただき、過去の学問であるかのような印象を与える記述は修正していただけると幸いです。--Koba0230 2007年10月2日 (火) 18:19 (UTC)--Koba0230 2007年10月5日 (金) 16:03 (UTC)[返信]