ノート:甲 (頭足類)

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改名提案[編集]

「イカの骨」は俗称であり、用語に混乱が見られるため、改名提案します。

本ページ名は「イカの骨」ですが、奥谷喬司 (2009)『イカはしゃべるし、空も飛ぶ』37頁によると、「骨」はツツイカ類の軟甲を指し、コウイカ類の甲については「いかの甲」「貝殻」として示されています。また、コウイカ類の甲については、貝殻が正式名称であるといった記述[1]がよくみられますが、これは正しい一方、「貝殻」[2][3]、「甲」[4][5]ともに動物学において用法があり、どちらでも正式な用語であると考えます。ところが本項では、「イカの骨」というタイトルにも拘らず、コウイカ類の甲について主に解説されています。これは誤用であると考えます。そこで、改名または分割により、対処しようと考えています。案としては、以下のものが挙げられます。

どのような名称がよいか、ご意見を伺いたいです。--Kingfiser会話2019年10月5日 (土) 00:51 (UTC)[返信]

1週間以上経ちましたが、どなたも意見がありませんので、次のように提案して更に1週間待ち、異論がなければそのように改名します。
ページの分割はせず、本項を甲 (頭足類)に変更したいと思います。理由としては、「動物系統分類学5(上)」中山書店の中の頭足類の章(瀧巖 1999)を参照すると、366頁、コウイカ目の項に
外套に内在する殻は甲 (sepion)と呼ばれ、現生の科以外新生代の化石となっているものが次の5科ある. — 瀧巖、動物系統分類学5(上)
とあり、コウイカ目の貝殻は甲と呼ばれ相違ないことが解ります。また軟甲についても同369頁ツツイカ目の項に
甲は石灰化することなく角質ないし軟質で軟甲 (gladius)と呼ばれる. — 瀧巖、動物系統分類学5(上)
とあり、軟甲の説明において主語が「甲」である用例を確認できます。333頁にの頭足類の形態の項には
後生頭足亜綱においては貝殻は分室のある円錐形のものから導かれたものであるが,内臓を包むことなく退化の方向に進み,外套中に埋没した.(中略)また連室細管から腹側の部分が消失して後端の太い石灰質の棘状となったものがコウイカ目で,これを甲 (sepion)という.さらに石灰質を失って殻皮質 (conchiolin)のみとなり,薄室透明となったものを軟甲 (gladius)と呼ぶが,(以下略) — 瀧巖、動物系統分類学5(上)
とあり、どちらも貝殻であることは書かれていますが、主語は書かれてありません。また本項イカの骨にはオウムガイやアオイガイの貝殻についての説明は書かれていないことからも、ページ名は甲 (頭足類)でよいのではないかと思います。--Kingfiser会話) 2019年10月14日 (月) 08:09 (UTC)(体裁修正Kingfiser会話2019年10月14日 (月) 08:16 (UTC)[返信]
改名しました--Kingfiser会話2019年10月21日 (月) 13:46 (UTC)[返信]

脚注[編集]

  1. ^ 奥谷喬司 (2009)『イカはしゃべるし、空も飛ぶ』
  2. ^ 奥谷喬司 (1987)『日本陸棚周辺の頭足類』
  3. ^ 棚部一成・福田芳生・大塚康雄(1985)"コウイカの新気室形成過程". Venus. 44(1) :55-67
  4. ^ 広島大学生物学会 (2012)『日本動物解剖図説 [新装版]』(ただし古い版には「甲羅」とある)
  5. ^ 久保田信 (2004)"コブシメ(コウイカ目、コウイカ科)の甲の和歌山県沿岸-の4例日の漂着".本覺寺杼貝.(42):37-39