ノート:溶融塩原子炉

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「またガラスは水に溶けにくく...」古い論文この様な説を読んだことがありますが、このガラス組成はAlやSi等の共有結合性の元素が含まれていませんので水に不溶ではないと思います。 トリウム熔融塩国際フォーラムのHPでもこの説は記載されていません。根拠となる最新の論文はありますか?--Alghemist会話2012年8月5日 (日) 03:37 (UTC)[返信]

情報 トリウム溶融塩国際フォーラムのサイト内の安全性のページ[1]に水に不溶である旨が書かれているようです(最上段冒頭)。--重陽会話2012年8月5日 (日) 05:16 (UTC)[返信]

重陽様 早速の回答ありがとうございます。トリウム熔融塩国際フォーラムのHP見落としました。但し、この記事には出典がありませんので根拠は解りません。

資源エネルギー庁 放射性廃棄物等対策室のHPのQ&A

高レベル放射性廃棄物と地層処分 

http://www.enecho.meti.go.jp/rw/hlw/qa/syo/syo03.html の中に高レベル放射性廃棄物のガラス化処理の説明で
...ガラス固化体で用いるホウケイ酸ガラスの化学構造は、主成分であるケイ素とホウ素とが酸素を介して網目状に配置する構造(網目構造)を形成しており、ガラス固化体中では高レベル放射性廃棄物を構成する放射性物質がこの網目構造の中に均質かつ安定に取り込まれます。...
と有るようにガラスの中で物質が安定して存在するには網目構造が必要です(ガラス分野では常識です)。フラーベの組成ではこの様な網目構造ができませんしBeF2は水に可溶ですから水中で安定とは考えられません。実際、網目構造を有する鉛ガラスでも鉛が溶け出すので溶出試験を実施します(例えば、日本食品センターのHP www.jfrl.or.jp/item/equipment/equipment10.html ) フラーベのガラスについてこの様な溶出試験データが有るのでしょうか?--Alghemist会話2012年8月5日 (日) 11:25 (UTC)[返信]

コメント その辺りの基礎データはないわけはないと思いますが、探すのは大変そうですね。ある程度調べてみましたがあまり引っかかってきませんでした。他の部分の出典とされている古川和男「原発安全革命」を引用したブログ[2]をみると、ガラス化するため飛散しないので拡散を防げると書かれているようで、水に溶けないから拡散しないという話ではなさそうです。水と反応しないとは書かれていますね。その辺りを鑑みれば、「またガラスは化学的に安定していて物質を閉じ込めるのに適しているため飛散による放射性物質の拡散を防ぐことができる。」ぐらいの修正でよいのかなとも思います。水に溶けにくいという話はとりあえず省いておいて、相応の出典が提示されたときにまた復帰すればそれでいいと思います。--重陽会話2012年8月5日 (日) 15:53 (UTC)[返信]

重陽様 度々の指摘ありがとうございます。おそらく米国オークリッジ国立研究所(ORNL)の溶融塩実験炉の報告書の中には何らかのデータがあると推測していますがそこまで探す時間がありません。私が危惧しているのは次の点です。
重陽様もウイキペィアでBeの記事を書いておられますからご存じと思いますがBeは極めて毒性が高い物質です。
日本原子力学会和文論文誌,Vol. 7, No. 2, p. 127133 (2008)「自給自足型トリウム熔融塩炉の特性」三田地紘史他 (http://www.aesj.or.jp/publication/TAESJ2008/No.2/7_2_127-133.pdf)
によると200MWの熔融塩発電所で約2.2tのBe(元素ベース)を使用します。BeF2その物のLD50の数値は見当たらなかったのですが、BeCl2の値4.4mg/1kgからすると概略日本人の半数近くが死亡する量です。そして事故で放出されたフリーベガラス中のBeは雨や水などに触れれば順次溶け出し環境に広がっていくと考えられます。即ちフリーベを用いるトリウム熔融塩炉は放射性物質による汚染と化学物質による汚染の問題を抱えた技術です。現在の原子力業界に対する一般社会からの不信感が強い中、これらについて根拠を示さず安全性を謳う文章は外すべきではないでしょうか? (ウイキペィアの問題と云うより溶融塩原子炉開発グループへの問題提起ですが)--Alghemist会話2012年8月6日 (月) 13:01 (UTC)[返信]

少し探したところ、少し古いですがフラーベの毒性に関する懸念の文書があったので軽く本文中に触れておきました。情報を探した印象として、今の状況は大まかに良い部分が広く喧伝されている段階で(Wired[3]や日経[4]の記事等)、少なくとも日本においてはしっかりとした情報源で識者による問題点の指摘や議論が行われるという段階までは達していないようですね。英語版を手掛かりに情報を拾っていけば賛否両論出てくるのだと思いますが、この分野に特に明るいわけではない私が手を出せるのはとりあえずはこの辺りまでです。--重陽会話2012年8月6日 (月) 23:43 (UTC)[返信]

重陽様 本文記事読ませていただきました。
私見ですが、世界各国の風力発電、太陽光発電、太陽熱発電、長距離送電、大型蓄電装置等の開発・導入スケジュールと比べるとトリウム熔融塩開発計画は大幅に出遅れており日本での研究・開発の可能性は薄いと思いますので私もこの辺で終わりにいたします。--Alghemist会話2012年8月7日 (火) 11:59 (UTC)[返信]