ノート:正鰐類

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分類について[編集]

英語版(en:Eusuchia)では EusuchiaCrocodilia (= Crocodylia) (ワニ目)の上位に置かれているのですがどうすべきでしょうか。

中国語版では高位からzh:鱷形超目 Crocodylomorpha - zh:真鱷亞目 Eusuchia - zh:鱷目 Crocodylia となっていますが「目」が「亜目」の下に位置するのは問題がありますし…

--kingfisher会話2014年8月16日 (土) 10:59 (UTC)[返信]

返信 (Kingfiserさん宛) 7年近く前のコメントへの返信となりますがご容赦ください。ワニ形上目を執筆している途中で同様の疑問を抱きました。系統学的な定義に従うのであればリンネ式の分類階級から外して正鰐類へ改名し、ワニ目の上位分類にあたる系統群として扱うのが良いかと考えますが、いかがでしょうか。なお、これは改名提案ではなくその前段階と捉えていただければ、と存じます。--ノボホショコロトソ会話2021年6月17日 (木) 02:44 (UTC)[返信]
返信 (ノボホショコロトソさま宛) ありがとうございます。私も最近は維管束植物の上位分類をこそこそといじっていましたが、分類階級は研究者や体系によってころころ変わるのでページ名はリンネ式階級を付さない「~類」として立項/整理したほうが後々のためになりますね。リンネ式分類階級も直感的で好きなのですが、記事名や他の記事との整合性という観点ではどうも扱いにくいですね…。逆に類としてしまうと「下位のある種名 + 類」のような場合、どの範囲のタクソンを扱うかわからない場合もあり、是非は一概には言えないと思うのですが、このあたりの爬虫類の分岐学的なクレードではラテン語の直訳となる和名がつけられており、そのような問題はありませんし正鰐類としてしまってよさそうですね。爬虫類の分類群では語尾(-morpha, -formes)は少々ややこしいですが、本項などではそのような問題点もないと思います。改名を支持します。
ところで、この辺の分類群の知識は全然ないのですが、最近の研究だとこういったクレードの分類階級ってどうなってるんでしょう。自分で調べもしないで申し訳ありませんが、大幅合意のとれた分類体系が合ったりするもんでしょうか。--Kingfiser会話2021年6月17日 (木) 07:27 (UTC)[返信]
お返事ありがとうございます。やはりリンネ式階級では包含関係が一目で分かるという大きなメリットはありますが、今回はそれが裏目に出てしまった感じですね。語尾に関してはCrocodylomorphaとCrocodyliformesで訳語の混乱があるのかもしれませんが、今回は私も問題ないと判断します。エウスクス類という表記も見つけましたが、正鰐類の方が多く検索にヒットする[1][2]ことから、通じやすさも鑑みて正鰐類が良いと考えます。同意いただきありがとうございます。
とりあえず手元にあった書籍では、『ifの地球生命史』(土屋健、2021年、技術評論社)と『よみがえる恐竜・古生物』(ティム・ヘインズ&ポール・チェンバーズ、2006年、SBクリエイティブ)で正鰐類がワニ目を包含する分類群として記述されていて、ワニ絡みの英語版の各記事に掲載されている系統樹と矛盾しないように見受けられます。ただこれだけでは心もとないですし、正鰐類ほど細かいワニ類の分類について触れた日本語論文も目下のところ見当たらないため、もう少し調査が必要かと存じます。近々ワニについての書籍も入手したいと考えていたところなので、少し猶予をいただいて改名提案と調査を行いたいですね。--ノボホショコロトソ会話2021年6月17日 (木) 09:06 (UTC)[返信]

改名提案[編集]

上記の節に示しました『ifの地球生命史』『よみがえる恐竜・古生物』のほか、『ワニと恐竜の共存』(小林快次、2013年、北海道大学出版会)でも正鰐類をワニ目を包括する系統群として扱っていることが確認されました。対応する英語版の記事の出典とされている文献も同様です。よって、正鰐類をワニ目の下位分類としている現状の記事内容から脱却してワニ目の上位分類とする内容へ改訂する必要があります。そのために、目の下位分類階級である「亜目」を記事名から除去し、「類」へ置き換えるのが良いと考え、ここに「正鰐類」への改名を提案します。--ノボホショコロトソ会話2021年7月11日 (日) 11:54 (UTC)[返信]

賛成 正鰐類への改名を支持します。ただし、留意点として恐竜類の和名に関する邦文(冨田ほか 2020)では、『「keras-> ceras=角」,「eu-=真」,「neo-=新」,「mega-=大」,「gnathos=顎」など,つねに同じ漢字を当てることとする.』のように「eu-」の訳語として「真」が与えられており、名古屋大学の藤原慎一准教授のサイト(四肢動物の和名リスト)でもEusuchiaを「真鰐類、エウスクス類、真スクス類」としています。Euを正と訳しているのはEuornithesの「真鳥類,正鳥類」のみで、これは真鳥類と訳されるのが普通です。しかし、この分野における日本語の文献(巌佐ほか 2013『岩波生物学辞典 第5版』p.1569; 松井 1992『動物系統分類学9下B2 脊椎動物IIb2』、ホセ・ルイス・サンスほか 2015『特別展 スペイン奇跡の恐竜たち』pp.151-152)では、ワニ目<正鰐類となっているものの、何れも「正鰐類」の訳が与えられており、古くから使われているようなのでやはりこちらが妥当だと思います。また、分類体系に関して、ワニ形類の化石の論文(Delfino et al. 2005; Holliday & Gardner 2012; Adams 2014; Blanco et al. 2015; Turner 2015; Tennant et al. 2016)を読みましたが、これらの系統解析や記載でも、すべてEusuchia<Crocodyliaとして扱われており、近年は正鰐類をワニ目を包括する系統群という認識が共有されていることが確認できました。ほかの群も含めた分類に関してはまだ議論が必要そうですが、正鰐類への改名は間違いなく行われるべきです。--Kingfiser会話2021年7月12日 (月) 17:33 (UTC)[返信]
チェック 賛成票が得られ、かつ反対票がなかったため、改名しました。--ノボホショコロトソ会話2021年7月19日 (月) 01:09 (UTC)[返信]