ノート:七年目の浮気

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ストーリーの下書き[編集]

ちょっと手を加えてみようと思ったのですが、途中までです。どこまで細かく書くのがよいのか迷ってしまっので棚上げです。でもせっかく書いたので置いておきます。使っていただいてもまったく構いません。

マンハッタン島の島名の由来となったマンハッタン族の習わしでは、夏になると女や子どもを避暑地に送り出し、男は残って働き続けたという。
時は流れて現代のマンハッタンでも、男たちは妻子を避暑地に送り出して束の間の独身生活を楽しんでいる。出版社に勤めるリチャード・シャーマンもまた、この暑い夏を避暑地で過ごす妻と息子を駅で見送った。リチャードは結婚して7年、浮気もできない真面目男としての自分をまっとうしてきたが、実は逞しい妄想力の持ち主でもある。彼の中では、周囲のどの女性も彼の魅力のとりこになるが、妻を想うゆえにそれを自身が退けてきたことになっている。もちろん夏の間の独身生活においても浮気などするはずもないだろう。
さて、アパート一階の自宅に一人戻ったリチャードは、見知らぬ若いブロンド美女と相見える。聞くと彼女は二階の住人が避暑旅行に行っている間だけ住み込んでいるということだった。夜半になり、独身生活で羽目を外そうか厳しく自分を律するか、妄想を逞しくさせながら揺れ動くリチャードが庭で一人で本を読んでいるところへ、二階から植木鉢が降って来る。二階のベランダから植木鉢を落としてしまったのは例のブロンド美女で、この機にお酒に誘ってみると二つ返事で来るという。暑がりゆえに冷蔵庫に冷やしてある下着を出して着なければなどと、訊かれもしないのに想像を掻き立てるようなことを悪気なく言ってのける彼女に、リチャードの妄想力もますます高まってゆくばかりである。
リチャードの部屋に来ると、暑がりの彼女はクーラーを見つけて上機嫌。二階の住人はクーラーを置いていないのだといって羨ましがる。彼女がお酒を飲みながら屈託なく話すには、モデルや女優の卵のような仕事をしていて、寮を出て門限のない自由な生活を満喫しているという。彼女がモデルを務めて肌を露にした写真は「USカメラ」誌に載って賞を取ったこともあるというし、テレビでは、何を食べてもこの歯磨き粉で磨けばキスも平気だなどと生コマーシャルで演じているらしい。リチャードの浮気心はますますうずく。やがて意気投合した二人はピアノで「チョプスティック」(Chopsticks)の連弾に興じる。気分が盛り上がったリチャードは彼女に組み付こうとするがバランスを外してピアノの椅子から崩れ落ちてしまう。そこでリチャードは我に返り、彼女には二階の家へ帰ってもらい事なきを得た。

以上です。--へのいち会話2020年5月12日 (火) 10:44 (UTC)[返信]