ノート:ロシア内戦

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別にどうしろというわけではないのですが、ひとつだけ疑問を。「ロシア内戦」ということは、各独立勢力をロシア国内の反乱勢力としてとらえるというソ連・ロシア側からの視点に立っているわけですよね。「中立性」という点からすると疑問が感じられませんか?特に、ウクライナ的にはこれはロシアの内戦(内乱)ではない。別に「ウクライナ内戦」とかいう記事を立てるとよいのかもしれませんが、うーん、内容がすごくかぶりそう。ウクライナでは実質的に数年間独立政府がありいくつかの外国からも独立を認められていますが、「ロシア内戦」というとその独立はもちろんなかったことになり(ウクライナがロシア国内にとどまっていてくれないと「内戦」にならない)、そうなると完全に「内乱を平定したボリシェヴィキえらい」的流れのソ連側の見解に基づくことになってしまうと思います。現にその傾向ですね。少なくとも、ウクライナ・ベラルーシをロシア内に含めて「内戦」扱いにしている時点でロシア側の視点に偏っている。まあ、ブハラとかの中央アジアも含めて「ロシア及びその周辺地域での内乱的戦闘状態」を略して「ロシア内戦」なんだ、という解釈もできなくはありませんが……、詭弁……?

原語に関して考えた場合は、直訳的には「ロシアでの内戦(市民戦争)」となります。「での」にあたる前置詞には「в」が使われていますから、この「ロシア」とは地域ではなくピンポイントで国名のことだと考えられます。となると、ウクライナ人はウクライナはロシアではないと言うでしょうし、ウズベク人もウズベキスタンはロシアじゃないと言うでしょう。ロシア人はそれらの地域は全部もともとはロシアだと言うかもしれません(ここで言っていることは話をわかりやすくするために故意にステレオタイプ化してありますことをご了承下さい)。従って、それらの地域での戦闘を含めて「ロシア内戦」(内乱)と呼ぶのは、まさしくロシア側からの見解にほかなりません、という気もします。まあ、「ロシア内戦」という日本語は日本語内での慣用であって原語からの翻訳というわけではないのかもしれないので、そしたら原語の問題は関係ありませんが。

シベリアなどでも独立政府が立てられましたが、その辺はいまでもロシアだし、まあ内戦でもよいかという気もします。「南ロシア」(デニキンとかウランゲリ)は完全にロシアの一勢力ですから、内戦に含めてよいでしょう。コルニーロフとかも。つまり、彼らは不可分のロシアの主導権を握ろうとしていたわけですから、ペトリューラやスルタン・ガリエフあたりとは全然違います。ペ氏やガ氏は「うちはロシアじゃない」と言ったわけですから、「ロシア内戦」に含められたら「違う」と怒るでしょう。また、トルキスタンとかウクライナとかのソヴィエト共和国がロシアから独立した形で現地の「内戦」は終結しているわけですから(ソ連に併合されるのはあと)、その時点でロシア・モスクワ政府も彼らの独立を公式には認めているわけですね(本音では認めてないけど)。従って、それらの地域での戦闘を含めて「ロシア内戦」と呼ぶのは、旧ロシア帝国領各地の独立を認めないウランゲリら帝政派や、同領地を併合したのちのロシア政府側の都合(主張)だと考えられます。特にロシア的には、あれが内乱であったからこそその後きちんと併合して元に戻した、と正当性を訴えることができるわけですから。

もっともここで疑問を呈したからといってじゃあ何にすればよいのだという対案もないし(私も日ごろ「内戦」とか「国内戦」とか書いています)、日本語文献を参照するに「ロシア内戦」か「ロシア市民戦争」あたりが妥当だろうと私も思います。ただ、私は疑問を感じますが他の方はその点どのように解決なさっているのか知りたいな、というのと、ここで「こういう疑問点があります」というのを一応書いておくことは決して無意味なことではないと思いましたので、一応書くだけ書かしていただきました。記事名の変更の提案、などというようなたいそうなものではありません。ただ、どうですか、というだけで。実はこの名称にはもっと正統的な意味合いがあって、ここでの私の疑問はたんなる杞憂だというのなら安心ですが……。--ПРУСАКИН 2006年3月5日 (日) 08:22 (UTC)[返信]

私は二ヶ月ほど留守をしておりましたが、その間、本文内で改善を図ってくださった方がいらっしゃったようです。ありがとうございました。--ПРУСАКИН 2006年5月5日 (金) 06:30 (UTC)[返信]