ノート:ヒャン

ページのコンテンツが他言語でサポートされていません。

ヒャンの学名は、Hemibungarus japonicus japonicusSinomicrurus japonicus japonicusのどちらなんでしょうか? シノニムあるいは分類体系の違いでしょうか?


Sinomicrurus 属は、Slowinski らによって2001年に新設されました。彼らは、アジア産のサンゴヘビ類を形態とミトコンドリアDNAの両面から比較して、これまで Hemibungarus 属とされていた種の大部分を、新属 Sinomicrurus に移しました。
Venomous Snake Systematics Alert
日本爬虫両生類学会の、2001年の総会では、Slowinski らにしたがっって Sinomicrurus を採用していますね。
日本産爬虫両棲類 標準和名リスト
また、ジャパンスネークセンター の鳥羽も Sinomicrurus を認めているようです。
学研の図鑑爬虫類・両生類正誤表(2005.4.17改訂)
2004年に出版されたゴリスの Guide to the Amphibians and Reptiles of Japan という英文の日本の爬虫両生類図鑑でも Sinomicrurus を採用しています。
いっぽう、世界的な爬虫類データベースのEMBL Reptile Datadbase では、Sinomicrurus japonicusHemibungarus japonicus の新参シノニムとみなしています。
[REPTILIA-Species:'Hemibungarus_SP_japonicus'%5D (EMBL Reptile Datadbase)
環境省の日本版レッドデータでも Hemibungarus を採用しています。しかしこちらは、Slowinski et al,2001.をそもそも参考文献に挙げていませんが。
環境省絶滅危惧種情報
問題は、Slowinski et al,2001.の信頼性ですが、私はこれを読んでいないのでなんとも言えません(読んだところで何が言えるやら(^_^;))。ただ、比較に用いた分子が少ないと、しばしば誤った結果が得られてしまうそうですので。ミトコンドリアDNAだけを使って系統樹を推定するのは危険だと最近は指摘する人も少なくないようです。ですが、形態も比較に用いているという事なので、あるていど信用していいと思います。しかし、環境問題などでよく引用されるレッドデータで Hemibungarus を採用していることを考慮すると、結局、現時点では、本文中で両論併記するのが無難かとおもいます。Sapo 2005年10月1日 (土) 11:13 (UTC)[返信]

>>sapoさん 私の場合もそのニ分類で悩んだのですがgoogleでの日米検索を用いHemibungarusの呼称のほうが検索数が多く恐らく一般的であると考えそちらの名称を採用しました。 参考文献などに関しては直接聞きかじった情報が主だったので明確な情報を得られるソースについて言及出来なかった為です。 公開時の考えとしては最低限の情報だけ用意して専門的な知識を持った人に内容を改めていただこうと考えていました。 学名の併記に関しては私は賛成です。Hemibungarus japonicus japonicusは日本固有のサンゴヘビを示す旧来用いられた表現なのかもしれません。 私のほうでも可能な限り調査し、何か分かれば報告・編集いたします。2005年10月2日 (日) 2:15 (UTC)