ノート:シーレーノス

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イポタネスとは?[編集]

シレノスの記事を立てようとして気がついたのですが、このイポタネスというのは何なんでしょうか。全く聞いたことがない言葉ですし、Googleで検索してもここにしかヒットしません。 Ipotane や Ipotanes で検索すれば多少はヒットしますが、しかしそれでも少なすぎると考えます。ギリシア綴りをラテン綴りから想像して Ιποτανε, Ιποτανη, Ιπωτανε, Ιπωτανη, Ιφοτανε, Ιφοτανη, Ιφωτανε, Ιφωτανη, Ιποτανες, Ιποτανεσ, Ιφοτανες, Ιφοτανησ, Ιπωτανες, Ιπωτανεσ, Ιφωτανες, Ιφωτανησ などで検索してみたのですが、これでも全くヒットしません。おそらく、ギリシア語ではないか、ギリシア語であったとしても恐ろしくマイナーな言葉ではないでしょうか。よって、本項目をシレノスに移動するか、別途シレノスの記事を立てたいと考えます。ご意見をお願いいたします。--shikai shaw 2006年4月4日 (火) 23:56 (UTC)[返信]

ホルヘ・ルイス・ボルヘスの『幻獣辞典』(邦訳pp.102-3)に、ジョン・マンデヴィルの『東方旅行記』第85章を引用して「この地にはイポテインYpotain〔河馬〕がいて、これはときには陸に、ときには水中に棲み、半人半馬である。人間を捕らえるとこれを食い、また人間しか食べない」とあります。たぶん関係ありと思いますが、これがギリシア語に由来するのかどうかはわかりませんでした。どちらにせよイポタネスよりシレノスのほうがはるかに知名度が高く重要だと思われるので、独立して項目を立てることに賛成します。Toroia 2006年4月19日 (水) 01:19 (UTC)[返信]
その後少し調べてみました。マンデヴィルにあるのならOxford English Dicitonaryにもあるだろうと思い見てみるとYpotamという見出しがあり、これはHippopotamusのことだとある(Hippopotam→Ipotam→Ypotainという語形変化があったということでしょうか?)。となると邦訳カッコ注の河馬というのがイポテインという語の通説だということになります。マンデヴィルの邦訳を2種当たりましたが、該当箇所はいずれも普通に「河馬」と訳されていました。どうもYpotainというつづりを発音が同じまま現代風にIpotaneとして、それに複数形語尾-sをつけIpotanesという単語ができ、それがどこかでシレノスと同じような描写のために混同された、という気がします……が、以上は単なる推測です。Toroia 2006年4月19日 (水) 08:04 (UTC)[返信]
ご意見ありがとうございます。なるほど、そのイポテインというのは関係がありそうです。また、やはりイポタネスという言葉はかなり怪しいですね。私は古典ギリシア語の知識はほとんどないので、わかる限りのあやふやな知識範囲で考えますと、まず"Ipotane"というつづりをギリシア文字に転記すると普通に考えれば"Ιποτανη"(イポタネー)とするのが自然だと思います。しかし、高津春繁の『ギリシア・ローマ神話辞典』には"Ι"の次に"φ"がくる言葉はありますが、"π"がくる言葉はありません。となるとつづりは"Ιφοτανη"になるでしょうが、そうするとラテンつづりは"Iphotane"となるはずなのでおかしくなります。また、語尾が"e"ということからこの言葉は女性形の可能性が高いと思いますが、シレノスだけでなくサテュロスやケンタウロスなどはみな男性(というよりは雄)ですから、どうも納得がいきません。ついでにいうとギリシア語の"Ι"がラテン語に転写されるときには"I"や"J"になることはありますが、"Y"になることはなかったと記憶しています(ギリシア語には"Υ"という文字がありますから)。とすると"Ipotane"が"Ypotain"に変化するにはいくつかの言語あるいは時代を経由していないとおかしいでしょうが、これもなんだかなという感じです。素人考えではありますが、やはりこの言葉はギリシア語ではない可能性が高いのではないかと思います。そもそもヨーロッパ言語版のウィキペディアはギリシア神話の事柄であってもほとんどが自分の国の言葉を記事名としていますしね。--shikai shaw 2006年4月20日 (木) 01:17 (UTC)[返信]