ノート:すべての馬は同じ色

「擬似パラドックス」？[編集]

パラドックスの記事によれば、擬似パラドックスとは「単に直感に反しているだけで矛盾は含んでいないパラドックスのこと」を指します (例:誕生日のパラドックス)。「すべての馬は同じ色」のパラドックスは論証の誤りから生じるものなので、これを「擬似パラドックス」と呼ぶことは端的に誤りと考えられます。

おそらく英語版での「falsidical paradox」の訳語として用いたのでしょうが、「擬似パラドックス」はpseudoparadoxの訳語であり、紛らわしいですが全く反対の意味を持っています。

英語版のパラドックスの記事にある区別(Willard V. O. Quine による)を用いて整理すれば、

falsidical paradox (前提や推論に誤りがあるため生じる)
veridical paradox (論理的には完全に正しく、受け入れがたいと感じる直感のほうが誤っている) = 「pseudoparadox (ハスケル・カリーによる呼称)」

ということになるかと思います。

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