インヘルノ

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インヘルノ』は、マツモトトモによる日本の漫画作品。『AneLaLa』(白泉社)にて2013年第1号から連載され[1]、『AneLaLa』が休刊した後の2018年2月に電子版で発売された最終話をもって完結した。「インヘルノ(Inferno)」とは、ポルトガル語地獄を意味する。

あらすじ[編集]

離婚した両親が4年ぶりに復縁することが決まり、1歳年下の弟との久々の再会に胸を踊らせる、高校2年生の家入更(いえいり さら)だったが、肝心の弟・轟(ゴウ)は体つきも性格も更が知る轟ではなくなっていた。これまで、誰にも恋愛感情を抱いたことがなかった更だったが、弟の中に「男」を感じ、夏の暑さと共に禁断の感情が高まっていく。

登場人物[編集]

家入 更(いえいり さら)
高校2年生。生徒会役員。全国模試で1位を取るほど成績優秀で、容貌も優れている。教師陣から東大理IIIも確実であるとお墨付きを貰っている。儚げな雰囲気で、校内では清らかなイメージで通っており、男女問わず人気があるが、恋愛感情というより憧憬の念で見られている。更本人は、何に対しても執着がわかず、これまで恋愛感情を抱いたことがなく、人間的に欠陥があると思っている。5歳の時に、轟に髪を切られて以来、髪型は肩より上のベリーショートカットを貫いている。
パン作りが趣味で、生地を叩きつけてストレス解消を図っている。洋食を好む。
家入 轟(いえいり ごう)
更の1歳年下の弟。高校1年生。整った容貌と引き締まった体つきの持ち主。白米が好き。
幼い頃から、実姉である更のことが好き。家を出ていくために、コンビニでアルバイトを始める。
チャラ男(名前不詳)
更の同級生で、更を狙っている。轟を更の彼氏だと誤解し、諦めかけるが、誤解が解けてからはより積極的にアプローチする。
武田 栄里(たけだ えり)
更の後輩。生徒会役員。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

  1. ^ AneLaLa本日発売!津田雅美、葉鳥ビスコらの大人な一面が”. コミックナタリー (2013年6月5日). 2016年11月4日閲覧。

関連項目[編集]

  • 平田俊子詩人。詩集『ターミナル』所収の「うさぎ」が作中で引用される。