アレックス・モールトン

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初期のモールトン・バイシクル
現在のトラスフレームのモールトン・バイシクル

アレックス・モールトンは、

  1. イギリスの技術者、アレックス・モールトン(Alexander Eric Moulton CBE1920年4月9日 - 2012年12月9日
  2. 1が1962年に立ち上げた小径自転車メーカー、アレックス・モールトン・バイシクルズ、およびそのブランド

である。

経歴[編集]

技術者としてのモールトンの出発点となったのは、曾祖父スティーヴン・モールトン[1]が興したゴム製品の製造会社がジョージ・スペンサーと合併してできた「ジョージ・スペンサー・モールトン・アンド・カンパニー」である。

1950年にジョージ・スペンサー・モールトン・アンド・カンパニーをエイヴォン・タイヤに売却した後、新たにモールトン・デヴェロップメンツを興して友人のアレック・イシゴニス設計によるBMC(British Motor Corporation)の歴史的名車ミニのサスペンション開発を行った。このサスペンションは自動車用のサスペンションとしては極めて珍しくラバーコーン(ゴム製部品)をバネに用いたものであった。

1956年のスエズ動乱以降石油資源の問題に関心を持つようになり[2]、1962年に「アレックス・モールトン・バイシクルズ(en:Moulton_Bicycle)」を設立して小径の高圧タイヤに独自のゴムサスペンションを持ち、ハンドルポスト・サドルポスト・メインフレームの形状からFフレームと呼ばれるフレームを持つ小径車「モールトン・バイシクル」を開発したが、1960年代末には同社をラレー自転車英語版英語: Raleigh Bicycle Company )に売却した。

1976年大英帝国勲章(CBE)を授与される。

1980年代に入るとラレーが棚晒しにしていたモールトン・バイシクルの権利を買い戻し、再びモールトン小径車の製造販売を開始した。モデルは小径・高圧タイヤという部分は同じだが、外見は以前のモデルと大幅に異なる特徴的なトラスフレームを採用し、溶接等の手作業部分を多く含むものである。1990年代にはパシュレー(en:Pashley Cycles )とブリヂストンにライセンスを供与し、この両社からもアレックス・モールトンのデザインによるモールトン小径車が製造販売されるようになる。パシュレー生産のものはパシュレー・モールトンと呼ばれ、アレックス・モールトン同様のトラスフレームだがサスペンションや一部の部品を簡略化することでコストを抑えており、ブリヂストンから販売されているものは ブリヂストン・モールトンと呼ばれ、初期のアレックス・モールトンのようなFフレームを模したモデルである。

2012年12月9日、死去[3]。92歳没。

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  1. ^ ゴムの加硫硬化技術を考案して特許を取得し、イギリスのゴム産業の礎を築いた。
  2. ^ “原点を見つめ、革新するエンジニア”
  3. ^ Dr Alex Moulton Dies BikeRadar 2012年12月11日閲覧

外部リンク[編集]

  • Alex Moulton Bicycles-アレックス・モールトン・バイシクルズ社ウェブサイト
  • [1]-パシュレー社ウェブサイト
  • [2]-ブリヂストン・モールトン公式ウェブサイト
  • アレックス・モールトン自転車 アレックス・モールトン自転車総代理店であるダイナベクター株式会社のページ
  • [3] -EG square(イージースクエア)|名古屋・栄の自転車店