非神話化
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非神話化(ひしんわか、独逸:Entmythologisierung、英:Demythology)とは、聖書から神話的要素を取り除くとする解釈法である。ルドルフ・カール・ブルトマンによって唱えられた。[1]
ブルトマンは、グノーシス主義等の影響を受けた聖書は神話的であり、神話的な聖書の世界観を受け入れることはできないとする。ブルトマンは非神話化によって歴史と信仰を分断しなければならず、ケリュグマだけが必要であるとした。[2]
ブルトマンの翻訳者でNCCの『キリスト教大事典』の非神話化の項目を執筆した中川秀恭はこれを積極的に評価し、非神話化において「教会の宣教の純正ということが問題である」とした。
宇田進は聖書の「非神話化」が、「現代のリベラル神学に共通する発想と基本的論理」であると述べている[3]。
脚注
- ^ “Demythology”. catholicculture.org. 2010年2月20日閲覧。
- ^ Cross, F. L., ed. The Oxford dictionary of the Christian church. New York: Oxford University Press. 2005, article Bultmann, Rudolf
- ^ 宇田進『現代福音主義神学』いのちのことば社
参考文献
- 『キリスト教大事典』日本キリスト教協議会(NCC)