稲葉京子
稲葉京子(いなば きょうこ、1933年6月1日― )は、歌人。
愛知県江南市生まれ。本姓・大竹。1952年愛知県立尾北高等学校卒。小学校教師となるが、体力がなく翌年退職。童話を書くようになり、与田準一の紹介で同人誌「童話」に入会。1957年『婦人朝日』に投歌、選者の大野誠夫の薦めで「砂廊」(のち「作風」)入会。同年、「中部短歌会」にも入会。1958年結婚。
童話を書いていた経験から、初期作品は少女の夢想のような物語性が濃い。後年は人生の悲哀を深く見つめた作風へと変化した[1]。
受賞歴
- 1960年、「小さき宴」で第6回角川短歌賞受賞。
- 1981年、『槐の傘』で第6回現代短歌女流賞受賞。
- 1990年、「白蛍」で第26回短歌研究賞受賞。
- 2006年、『椿の館』で第21回詩歌文学館賞および第4回前川佐美雄賞受賞。
著書
- ガラスの檻 砂子屋書房 1961
- 柊の門 1975
- 槐の傘 1981
- 桜花の領 稲葉京子歌集 短歌新聞社 1984.7. 昭和歌人集成
- 稲葉京子集 牧羊社 1986.6 現代短歌入門自解100歌選
- 葛原妙子 鑑賞・現代短歌 本阿弥書店 1992.4
- 稲葉京子歌集 砂子屋書房 1993.10 現代短歌文庫
- 紅梅坂 稲葉京子歌集 砂子屋書房 1996.6
- 秋の琴 歌集 短歌研究社 1997.6
- 紅を汲む 稲葉京子歌集 短歌新聞社 1999.3 現代女流短歌全集
- 天の椿 稲葉京子歌集 雁書館 2000.8 中部短歌叢書
- 宴 稲葉京子歌集 砂子屋書房 2002.10 中部短歌叢書
- 風よりも 稲葉京子自選歌集 短歌新聞社 2005.10 新現代歌人叢書
- 椿の館 稲葉京子歌集 短歌研究社 2005.9 中部短歌叢書
- 花あるやうに 稲葉京子歌集 2006.8 角川短歌叢書
- 忘れずあらむ 歌集 不識書院 2011.7 中部短歌叢書
参考
- 文藝年鑑2007
- 現代短歌全集 著者紹介
- 中部短歌会