狩猟仮説
狩猟仮説とは古人類学において、人類の進化が狩猟行動によって影響を受け、他の類人猿とヒトに異なる選択圧を与えたとする仮説。
初期の人類がハンターであったという仮定に異論がなかった頃、この仮定は火の使用や石器の作成、直立二足歩行と同様に、前身であるアウストラロピテクスからホモ属が種分化する決定的なステップとして重要視されていた。人類の成功の鍵が雑食性にあると強調され始めるとこの仮説は人気を失った。その後はつがい行動のような社会的相互作用が言語や文化の誕生にとって重要視されるようになった。
狩猟仮説の支持者は効率的な狩猟のために道具の使用と作成を重要と見なす傾向があった。また言語の起源と宗教の起源は狩猟の文脈に求められる傾向があった。