比肩

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比肩(ひけん)は、日本語の意味として、同等の、匹敵する、相当するなどの意味のある熟語。

使用例「交響曲にも比肩する優れた室内楽作品」

また四柱推命でも使われる概念。通変の一つ。本稿では後者について扱う。例として生年月日を干支表・暦に当てはめて甲子の日に出生したものは、甲子甲戌甲申甲辰甲寅の年月日時が比肩の時期にあたる。

すなわち生日の天干を自分自身になぞらえ、それと同じものが干支暦の天干にあらわれるときである。

比肩の意味[編集]

比肩はまったく自分自身と同じことから、おおむね実の兄弟を象徴する。また表裏のない自我をあらわす人物なので個性的な一面ももつ。何とか肩を比べたい-他者と肩を並べたい-とする点から、競争・別離・対立を招くこともある。

比肩の機能[編集]

生年に比肩がある場合[編集]

例として2004年(甲申年)の甲子日に出生した者があたる。2007年なら丁卯日なども該当。
  • 生年の比肩は特に天干にある場合、明らかに父祖養子の傾向が強い。結局父親が生家から離れていることの反映である。また本人も出身をあらわすところに兄弟がいるので、その人生に兄弟が影響することを示唆する。例示すると兄弟で相続争いをする、または兄弟が助力となって事業を営むなどである。
  • 比肩は偏財を剋破し遠ざける。このため流動的な財産には縁遠く、「目立ちすぎてせっかくの財産が逃げてゆく」事態になりやすい。
  • 女性の場合比肩はを表す正財・偏財を損なうことから「家事に収まらず対外的に目立つので姑の覚えが悪い」傾向になりやすい。

生月に比肩がある場合[編集]

  • 格局として建禄格となる。独立独歩で自尊心も人一倍。

生日に比肩がある場合[編集]

  • 配偶者が「財を奪い合う兄弟・仲間」ということから歓迎はされない。通常の結婚から外れた男女関係になりやすい。概して水星人のことである。

比肩の喜忌[編集]

比肩は自分自身の助力になることから、自分自身の運勢の強弱によって当否が分かれる。

忌神[編集]

日干が旺強のときは好まれない。日干が甲なら月・月(2月、3月)生まれであると、甲は時令を得て強い。この時は比肩は原則的には避けるべき天干にあたる。すなわち比肩の年に兄弟との争いや不要な競争に巻き込まれ、財産を失う事象が予測される。

喜神[編集]

日干が衰弱のときは、気概を示し活躍を助ける仲間が出現すると見る。日干が甲なら月・月(7月、8月)生まれであると甲は弱い。比肩の加勢によって財星にあたる必要があり、歓迎すべき用神になる。

その他[編集]

  • 比肩は妻ではない女性を示す偏財を破るが、正妻を示す正財は適度に抑える。男性の場合劫財よりも離婚する率は低いとされる。
  • 表裏のない、ときに実直にすぎるまでの正直さが好感をもたれる場合も多く、個性的な俳優なども適職。