家符

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。125.28.188.45 (会話) による 2010年3月20日 (土) 16:57個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (新しいページ: ''''家符'''(かふ)とは、皇親公卿家政機関が下部機関に対して出す命令書。公文書のの形式が用いら...')であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

家符(かふ)とは、皇親公卿家政機関が下部機関に対して出す命令書。公文書のの形式が用いられたことからこの名称がある。

公式令に定められた符の書式に準じた書式で作成され、書止と発給年月日の間には令や別当などの家司の位署が記された。家牒と並んで家政機関発給の文書としてしばしば用いられ、後の政所下文の起源となった。ただし、実物は現存せず、『朝野群載』に所収された殿下渡領佐保殿預職補任する関白内大臣家の家符(嘉保3年10月27日付、関白内大臣は藤原師通)の写しが遺されているのみである。

参考文献