南磁極
南磁極(なんじきょく、英: South Magnetic Pole)とは、天体の南半球の地表面で、磁力線の方向が鉛直になっている地点である。磁南極(じなんきょく)ともいう。以下、特に断らない限り、地球の南磁極について述べる。
概要
地磁気の変動によって南磁極の位置は変動し、2005年には南緯64度32分、西経137度52分の位置の南極大陸のウィルクス・ランド近くの海上にあり、毎年約10kmずつ北または北西に移動している。
磁極には、別に地球の磁場を地球中心にある双極子磁場(小さな強い棒磁石が作る磁場)で近似し、双極子磁場の方向と地表面の交点を表す地磁気極 (Geomagnetic pole) がありこれは2005年には南緯79度44分、西経108度22分の位置にある。
1909年1月16日、アーネスト・シャクルトンの探検隊のダグラス・モーソン、エッジワース・デイヴィッド、アリスター・マッケイらが南磁極に到達したが、当時南磁極は南極大陸上にあったが、彼らの位置が正確であったかどうかは現在疑問がでている。