フサモ

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フサモ
フサモ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
: ユキノシタ目 Saxifragales
: アリノトウグサ科 Haloragaceae
: フサモ属 Myriophyllum
: フサモ M. verticillatum
学名
Myriophyllum verticillatum
L.
和名
フサモ
英名
Whorled water milfoil

フサモ(房藻[1]学名Myriophyllum verticillatum)は、アリノトウグサ科の水生植物。北半球の各地域に自生するが、アイルランドなどでは侵略的外来種として扱われている。

分布[編集]

北アメリカ、イギリス、日本を含むアジア、北アフリカなどに分布。アイルランドなどには侵略的外来種として定着している。湖沼やため池、水路などに生育している[2]

形態、生態[編集]

殖芽

多年生の沈水植物[2]。葉は0.5-2.5cm、羽状に裂けて4-5輪生する[2]。水上では水中の沈水葉とは異なる水上葉をつける(表現型可塑性)。雌雄異株で、花期は6-9月、花序は水面に出る[2]。秋頃から茎に棍棒状の殖芽をつけ、無性的に繁殖する[2]

利害[編集]

アクアリウムで利用されることがあるが、他方で水田雑草として扱われることもある。

また前述のように、侵略的外来種として扱われている地域もある。

脚注[編集]

  1. ^ 『日本大百科全書』小学館、1984~1994。 
  2. ^ a b c d e 角野康郎『日本水草図鑑』文一総合出版、1994年。  p.133

外部リンク[編集]