チャンツドライブ

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チャンツ1軸ドライブシステム(米国特許図面)

チャンツドライブまたはエリコン1軸ドライブは、発明者のオットー・チャンツまたはエリコン機械製造社にちなんで名付けられた電気機関車用の完全にバネ上の1軸ドライブである[1]。このドライブは、競合他社のブフリドライブがより安価で軽量だったため、広く使用されなかった。

製造[編集]

チャンツドライブは完全にバネ上のドライブである。これは、モーターが機関車のバネ上の部分に収納されているため、レールからの衝撃にさらされにくいことを意味する。また、バネ下の重量が少ないため、ホイールセットからレールへの衝撃が軽減される。

牽引モーターは機関車のフレームにしっかりと取り付けられており、単段のギアボックスを介して、ホイールの片側にあるギアを駆動する。このギアから車軸への動力伝達は、両端にユニバーサルジョイントがあり、中空の車軸を通過するカルダンシャフトで行われる。

ライバルであるブフリ式駆動方式がより安価で軽量であったため、チャンツドライブは広く使用されなかった。

使用例[編集]

チャンツドライブが使われた車両には次のものがある:

特許[編集]

  • US 1311928 : Driving mechanism for railway-vehicles with electric motors rigidly mounted on spring-supported frames. Angemeldet am 5. August 1919, veröffentlicht am 25. November 1916, Erfinder: Otto Tschanz.‌
  • CH 72442 : Antriebsvorrichtung an Eisenbahnfahrzeugen mit am abgefederten Rahmen fest gelagerten Motoren. Angemeldet am 16. Mai 1916, Erfinder: Otto Tschanz.‌
  • FR 484430 : Mécanisme moteur pour véhicules de chemins de fer, avec moteurs électriques rigidement fixés au chassis monté sur ressorts de suspension. Angemeldet am 3. Oktober 1917, Erfinder: Otto Tschanz.‌

関連項目[編集]

参考文献[編集]

参考文献[編集]

  • K. Sachs: Elektrische Vollbahnlokomotiven. Julius Springer, Berlin 1928, S. 308–309 (Fussnote).
  • Elektrifizierung der Gotthardbahn. In: Schweizerische Bauzeitung. Band 69/70, Nr. 7, 1917, S. 83, doi:10.5169/seals-33931.