サンダーショット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。マーボーメン (会話 | 投稿記録) による 2021年7月20日 (火) 13:55個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (追記)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

サンダーショット (Thunder Shot) は、田宮模型(現・タミヤ)から発売された電動ラジオコントロールカー(RCカー)。1987年11月19日発売。キット価格は13,800円。ミニ四駆の車種ラインナップにも存在する。

ホットショット系を改良した四輪駆動のオフロードバギーであり、コストパフォーマンスに優れた製品として当時人気を博した。

メカニズム

  • シャーシ構造:強化樹脂製バスタブ構造
  • フロントサスペンション:ダブルウィッシュボーン、オイル封入式ダンパー(モノショック)およびアンチロールバー装備
  • フロントタイヤ:中空ラバー、ピンスパイクパターン
  • リヤサスペンション:ダブルウィッシュボーン、オイル封入式ダンバー装備
  • リアサタイヤ:中空ラバー、ピンスパイクパターン
  • 駆動方式:シャフト駆動式4WD
  • モーター:マブチRS540SHをミッドシップ、後部ギアボックスに装備
  • デファレンシャルギア:フロントおよびリア…ベベルギア式、センター…なし
  • 搭載バッテリー(別売り):7.2Vストレートパックを横置きで搭載
  • ボディ:ポリカーボネート製

特徴

直前に発売されたスーパーセイバーホットショット系最後の製品)よりも2000円安く、2輪駆動バギーと変わらぬキット価格だった。駆動系統の基本的な構造はホットショット系と同じだが、スラストベアリングを廃止したほか、プロペラシャフトの配置を見直し、カウンターギアを1個少なくできたため、その分効率向上につながった。

ホットショット系ではラック式ステアリングだったが、本製品では、ステアリング機構を3分割タイロッド式に改めた。

サスペンション構造はロングスパン化に加えアッパーアームの簡素化などによるばね下重量軽減も施された。前側のサスペンションはモノショック構造だが、オプションで簡単にデュアルショック化できるようになっており、派生車のスコーチャーファイヤードラゴンでは最初からデュアルショック化している。

ボディーマウントの寸法等は有名なホーネットと互換性があり、雑誌『月刊コロコロコミック』で人気を博した「ドラゴン三兄弟」ボディーにも対応していた。1988年3月に同ボディー搭載のサンダードラゴンが、翌1989年にはファイヤードラゴンがそれぞれ派生車として発売された。

また、雑誌「月刊コミックボンボン」誌上のデザインコンテストで制作され、発売された、ウィンガーも搭載可能だった。

製造終了

アバンテ系登場後の本製品および派生車は、初心者から中級向けとして位置づけられ、スコーチャーでは既存オプションの完全装備に加え、ユニバーサルスイングシャフトや後部アンチロールバーの追加が行われたが、開発はそこでストップし、その役目をマンタレイに譲って製造終了となった。2005年12月、スポットながら再生産された[1]

同系統の製品

脚注

  1. ^ サンダーショット”. 株式会社タミヤ. 2016年7月28日閲覧。