アラーモン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2019年2月17日 (日) 12:39; 翼のない堕天使 (会話 | 投稿記録) による版 (→‎top: 解消済み仮リンク 環境要因 の内部リンク化)(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

アラーモン(Alarmone、警告物質)は、厳しい環境要因が原因で生産される細胞内シグナル分子である。これらは転写レベルにおいて遺伝子発現を制御する。アラーモンは細菌および植物においてアミノ酸の欠如といった厳しい環境要因が起こった時に高濃度で生産される。厳しい要因は荷を積んでいないtRNAを選び、それをアラーモンへと変換する。GTPが次に原型的なアラーモンである5'-二リン酸 3'-二リン酸グアノシン(ppGpp英語版)へと変換される。ppGppはRNAポリメラーゼβおよびβ' サブユニットへ結合して、プロモーター選好性を変化させる。これはrRNAやその他の遺伝子の転写を減少させるが、欠乏に関わるアミノ酸生合成および代謝に関与する遺伝子の転写を増強させる[1]

出典[編集]

  1. ^ Jishage, M; Kvint, K; Shingler, V; Nyström, T (2002). “Regulation of ς factor competition by the alarmone ppGpp”. Genes & Development 16 (10): 1260–70. doi:10.1101/gad.227902. PMC 186289. PMID 12023304. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC186289/. 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]