アトの巨人祭り
アトの巨人祭り | |
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ゴリアテ夫妻の像 | |
種類 | キリスト教・文化 |
行事 | パレード |
関連祝日 | モンスのデュカス祭, デンデルモンデのバヤール祭, ドゥエーの巨人祭り |
アトの巨人祭り、あるいはアトのデュカス祭(Ducasse d'Ath)[注 1]は、ベルギーの都市アトで開かれる、ダビデのゴリアテへの勝利を記念してパレードを行う伝統的行事である。2005年、ユネスコの「人類の口承及び無形遺産の傑作」(無形文化遺産の前身)に、「ベルギーとフランスの巨人とドラゴンの行列」の一つとして登録された。毎年8月の第四日曜日に開催されるこのパレードは、郷土史上の人物を模した大きな巨人像が練り歩くのが特徴である。[1][2][3]
歴史[編集]
アトの建設は1140年、部下のジル・ド・トラズニー(Gilles de Trazegnies)からこの地を買い上げたエノー伯・ボードゥアン4世によってなされた。 14世紀になるとアトは著しい発展を迎え、市街を囲む塀の外には聖人ブリウドのユリアヌスに捧げられた聖ジュリアン教会が建てられていた。 パレードはかつてはこの教会からスタートして、新市街へと進路を取っていた。 開催日として8月の第四日曜日が選ばれたのは、ブリウドのユリアヌスの祝祭日である8月28日に近いことが理由である。 聖書の登場人物を模した巨像が行列に参加することには、大部分が非識字者である市民に対して口頭でキリスト教の教えを伝える目的もあった。[4]
注釈[編集]
参考文献[編集]
- ^ “Processional giants and dragons in Belgium and France”. UNESCO. 2017年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月6日閲覧。
- ^ “At the "Ducasse d'Ath", David finally defeated the giant Goliath”. ラ・リーブル・ベルジーク(La Libre Belgique). 2017年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月6日閲覧。
- ^ Fourdin, Emmanuel (French). Annales du Cercle Archéologique de Mons, Mons, vol. IX, 1869 [Annals of the Archaeological Circle of Mons, IX, 1869]. オリジナルの2017-02-07時点におけるアーカイブ。
- ^ Ducastelle, Jean-Pierre (French). Géants et dragons : Mythes et traditions à Bruxelles, en Wallonie, dans le Nord de la France et en Europe Relié [Giants and dragons: Myths and traditions in Brussels, Wallonia, Northern France and Europe]