Template:Summary of psychoactive substances , who, 2004

2017年12月18日 (月) 10:54; タバコはマーダー (会話 | 投稿記録) による版(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
精神活性物質の特徴の概要(世界保健機関、2004年[1]
物質 主な作用機序 行動的影響 耐性 離脱 長期使用による影響
エタノール GABA-A受容体の活性の増加 鎮静、記憶障害、運動失調、抗不安 酵素誘導により代謝耐性が生じる。学習により行動耐性を得る。耐性はGABA-A受容体を変化させることで形成される。 震え、発汗、脱力、興奮、頭痛、吐き気、嘔吐、発作、振戦せん妄 脳の機能と形態の変化。認識機能障害。脳容積の減少。
睡眠薬と鎮静剤 ベンゾジアゼピン系:GABAによるGABA-Aクロライド・チャネルの開口を促す。バルビツール酸系:GABAイオノフォアの特異的部位に結合し、クロライド伝導性を増加する。 鎮静、麻酔、運動失調、認識障害、記憶障害 GABA-A受容体の変化により、(抗けいれんを除き)多くの作用に対して急速に形成される 不安、覚醒、落ち着かない、不眠症、興奮、発作 記憶障害
ニコチン ニコチン様コリン作動性受容体作動薬。脱分極を誘発しチャンネルを介してナトリウムの流入を増加する。 覚醒、注意、集中や記憶を増す;不安や食欲を減少させる;覚醒剤に似た作用 耐性は代謝因子を介して形成され、受容体の変化は食欲を増加させる 易刺激性、敵愾心、不安、不快、気分の落ち込み、心拍数の減少、食欲の増加 喫煙による健康への影響は十分に実証されている。タバコの他の化合物からニコチンの影響を分離するのは困難である。
オピオイド ミューおよびデルタ・オピオイド受容体作動薬 陶酔、鎮痛、鎮静、呼吸器の抑制 短期間および長期間の受容体の脱感作。細胞内伝達機構における順応。 流涙、鼻漏、あくび、発汗、落ち着きのなさ、寒気、腹痛、筋肉痛 オピオイド受容体とペプチドにおける長期間の変化。報酬、学習、ストレス反応における順応。
カンナビノイド CB1受容体作動薬 リラクゼーション、知覚の気づきの増加、短期記憶の低下、運動失調、鎮痛、抗嘔吐および抗てんかん作用、食欲増加 カンナビノイドの多くの作用に対して急速に形成される。 まれだが、おそらく半減期の長さに起因して。 認識機能障害、精神病の再発と悪化の危険性
コカイン モノアミン(ドーパミン、ノルエピネフリン、セロトニン)トランスポーターの遮断薬(シナプス間隙でのモノアミンを増加する) 警戒、活力、運動活動、能力感の増加;陶酔、不安、落ち着きのなさ、妄想症 おそらく短期間の急性耐性 多くない、高揚後の落ち込みを除く。 認知障害、PETにおける眼窩前頭皮質の異常、運動機能障害、反応時間の低下、EEG異常、脳虚血、梗塞、出血
アンフェタミン ドーパミントランスポーターを介して神経末端のドーパミンの放出を増加させる。活動電位上の依存はない。モノアミン酸化酵素を阻害する(MAO) 警戒、覚醒、活力、運動活動、会話、自信、集中、健康感の増加;空腹感の減少、心拍数の増加、呼吸増加、陶酔 行動および生理的な作用に対して急速に形成される 疲労感、食欲増加、易刺激性、感情の落ち込み、不安 睡眠障害、不安、食欲減少、血圧増加;脳のドーパミン、前駆体、代謝物および受容体の減少
エクスタシー セロトニンの再取り込みを阻害する 自信、共感力、理解力、親密さの感覚、コミュニケーション、陶酔、活力の増加。 一部の人では形成される可能性がある。 吐き気、筋硬直、頭痛、食欲不振、かすみ目、口渇、不眠症、抑うつ、不安、疲労感、集中困難 脳のセロトニン系への神経毒性は、行動と生理的な影響につながる。
有機溶剤 GABA-A受容体を介している可能性が高い 目まい、失見当識、陶酔、軽い頭痛、気分を増す、幻覚、妄想、協調運動失調、視覚障害、抗不安、鎮静 いくらかの耐性が形成される(推定するのは難しい) 発作に対する感受性の増加 ドーパミン受容体における結合と機能の変化;認知機能の低下;精神病理的および神経学的な後遺症
幻覚剤 様々:LSD:セロトニン自己受容体作動薬 PCP:NMDA型グルタミン酸受容体拮抗薬 アトロピン様薬:ムスカリン性コリン作動性受容体拮抗薬 心拍数、血圧、体温の増加;食欲低下、吐き気、嘔吐、運動失調、乳頭膨張、幻覚 耐性は身体的および精神的作用に対し急速に形成される 証拠なし 急性あるいは慢性的な精神病のエピソード、薬物使用後しばらくして薬物効果のフラッシュバックあるいは再体験
  1. ^ 世界保健機関 (2004) (pdf). Neuroscience of psychoactive substance use and dependence. World Health Organization. pp. 107-109. ISBN 92-4-156235-8. http://www.who.int/substance_abuse/publications/en/Neuroscience.pdf より引用。
テンプレートの解説[作成]