QCサークル
QCサークル(キューシーサークル)は、同じ職場内で品質管理活動を自発的に小グループで行う活動である。全社的品質管理活動の一環として自己啓発、相互啓発を行い、QC手法を活用して職場の管理、改善を継続的に全員参加で行うものである(TQC用語辞典に基づく解説)。基本的に日本でのみ行われる手法であり、欧米・日本を除くアジア諸国等全世界的に見れば、QC専門家によるトップダウン型のQCストーリーを持つQCチームが一般的である。
基本理念
次の3つを基本理念として掲げている。
- 人間の能力を発揮し、無限の可能性を引き出すこと。
- 人間性を尊重して、生きがいのある明るい職場をつくること。
- 企業の体質改善・発展に寄与すること。
役割と特徴
- 人間尊重の精神に支えられた、
- グループ活動指向の
- 自主的な、
- 小集団活動で、
- 問題解決の方法として、
QC七つ道具を駆使するQCストーリーを武器とする。
QCサークルとQCチーム
それぞれにメリット・デメリットが存在し、一概にどちらが優れると断じることはできない。QCサークルをQCチームと呼ぶ事は誤り。
QCチーム(部門横断チーム)
部門単独では解決が困難な課題に対処し、QCの専門家が専門的に解決に当たる。雇用形態が契約である場合がほとんどで、契約書に記された内容以外の行動は行えず、改善方法に気づいても措置の行えない諸外国においては、QCチームが一般的。QCチームのメンバーはQC専門家として雇用されるケースが多い。
QCサークル
本項で述べる通り、部門の全員が参加してQC活動を行う。雇用契約の観念が曖昧で終身雇用を基本としている日本においてのみ見られるパターン。