4℃

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新宿店
百貨店の4℃の店舗(左側)

4℃(よんどしー)は、エフ・ディ・シィ・プロダクツが展開する日本の宝飾ブランド。指輪、ネックレス、イヤリング、ピアス等のジュエリーを主力商品とし[1][2]、幅広い層の女性から支持され[1]、手の届きやすい価格と洗練されたデザインを理由に選ばれる傾向にある[3][4]。4℃は男性から女性に贈るジュエリーとしても人気のブランドであり、ギフト用のパッケージは白の箱に深いブルーのリボンがかけられている[5]

4℃では、売れ残り品は値下げ販売せず、早々に鋳つぶして新しいデザインの商品に再生させる方針をとっている[2]。これにより、不要な在庫を減らし、旬のデザインをタイミングよく店頭に並べられ、セール待ちの買い控えも防がれ、来店回数や購入頻度のアップにつながっている[2]。また業界に先駆けて販売前に全商品を検品するシステムを作り、接客教育の研修も徹底的に行い、ハード・ソフト両面で品質管理の向上を図った[6]。こうして2010年代半ばの停滞したジュエリー市場において、4℃は一人勝ちといってよい成功をおさめた[6]

「4℃」というブランド名は、氷が張った池底などの水温をさし、凍り付いた水面下でも魚などが生息できる「安息の場」を象徴している言葉としてとられた[7]。会社は繊維販売会社として1950年代に設立された。ジュエリー参入は1986年。2016年時点でもアパレルが売上全体の4割を占めている[6]。ジュエリーを扱う中核ブランドの他に、ブライダル専門の4℃BRIDAL、日常のアイテムを取り扱うcanal4℃など多くの派生ブランドも展開している[8]。ブランド名が水に由来することから、途上国での水不足対策や水の衛生改善支援など、水に関わる社会貢献も行っている[7]

脚注

  1. ^ a b ジュエリーブランド「4℃」が過去最高益のワケ (1/2)”. ZUU online (2016年10月13日). 2019年1月4日閲覧。
  2. ^ a b c ジュエリーブランド「4℃」が過去最高益のワケ (2/2)”. ZUU online (2016年10月13日). 2019年1月4日閲覧。
  3. ^ 婚約指輪ランキング、第1位はやっぱり王道「ティファニー」”. マイナビウーマン (2015年2月8日). 2019年1月4日閲覧。
  4. ^ プロポーズ準備中の男性必読!婚約指輪の人気ブランドランキング”. DIME. 小学館 (2016年12月16日). 2019年1月4日閲覧。
  5. ^ 女性が彼氏にもらいたいアクセサリーブランドランキングTOP5”. Woman Excite (2016年9月7日). 2019年1月4日閲覧。
  6. ^ a b c 4℃の独り勝ちを引っ張る「売れすぎリング」”. 東洋経済ONLINE (2016年7月9日). 2019年1月4日閲覧。
  7. ^ a b 4℃がチャリティージュエリーを発売 途上国の女性支援”. 朝日新聞 (2009年5月29日). 2019年1月4日閲覧。
  8. ^ 4℃ホールディングスの中計に見る新たな旅立ち”. BIGLOBEニュース (2018年8月21日). 2019年1月4日閲覧。

外部リンク