バラウール

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バラウール

バラウール(Balaur)とは、ルーマニア民話に出てくるドラゴンである。バラウールは地下と空中を同時にすむことができ、雲ともやと地下水を支配すると言われる。なお、ルーマニアで発見された恐竜の名前にも「バラウール」[1]が使われているが、ここでは民話のバラウールのみを説明する。ただし、ルーマニアで発見された恐竜の名前はこのルーマニア民話の竜「バラウール」にちなんで名づけてられた。右の写真のように細長い竜も「バラウール」である。「Ionuţ Balaur[2]のように人名にも「バラウール」は使われる。

ズメイ伝承の典型[編集]

ズメイの項目で説明したように、東欧では「メスのドラゴンは水の神で邪悪、オスのドラゴンは炎の神で守護竜」という場合が多いのである。バラウールが雲と地下水ともやを支配する強大な竜であるにもかかわらず、悪とされてしまったのには東欧民話の特徴のためである。もちろん「ズメイ」同様バラウール全部が「悪」というわけではない。

脚注[編集]

  1. ^ 英文記事「Balaur(dinosaur)」記事を参照のこと。
  2. ^ ルーマニア人のサッカー選手である。所属チームはルーマニア1部のFCヴァスルイである。

参考文献[編集]

  • ジャン・マリーニ『吸血鬼伝説』中村健一著 創元社 1994,p184.

関連項目[編集]