ノート:エンドニムとエクソニム

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ノート:外名から転送)

エクソニムとして挙げられていた次の地名を外しました。

  • アイルランド(英語)、エリトリア(英語)、カザフスタン(ロシア語)、キルギス(ロシア語)、ケニア(英語)、ナウル(英語)、フィンランド(スウェーデン語)、フィリピン(英語)、ブータン(英語)。これらは多言語国家であり、これらの国名も公用語の1つでのエンドニムです。
  • 韓国。「エクソニムの例」で除外している「全く同じつづり字、同語源、同意味であっても、発音だけが異なる場合」に当てはまります。
  • アラブ首長国連邦。「エクソニムの例」で除外している「国の形態を示す語を翻訳する」に当てはまります。なお、「アラブ」は民族名のエンドニム(アラブ語)です。
  • ケニア、ナイジェリア、マドリッド。カナ表記のゆれの範囲ではないでしょうか。
  • ロシア。ロシア語Россияの通常のカナ表記です。
  • メキシコシティ。シティはCiudad(市)の翻訳です。メキシコは国名と重複します。

また次の地名も外すべきかもしれません(外してません)。

  • ウズベキスタン(ロシア語)、トルキスタン(ロシア語)、モルディヴ(英語)。これらの国の公的な公用語は1つですが、実態は多言語国家であり、これらの言語は少数民族のほか特に言語間コミュニケーションに広く使われています。--Gesso 2008年9月25日 (木) 09:32 (UTC)[返信]

外名という記事名について[編集]

この記事はエクソニムという名称で、立項されたものが無期限ブロックの処分を受けているRoberto Hongoという利用者が「日本語がある場合、カタカナよりも日本語の方が好ましいため」という理由で2009年7月22日に議論なしで改名したようですが、所持している辞書は少し古いのですが(小学館の『大辞泉』1995年版)外名という語を探してもありませんし、また内名という語も辞書にありません。またジーニアス英和英和辞典第4版(2007年)にもexonymや対義語のendonym/autonymという見出し語自体ありません。ネットでも[1]のようにウィクショナリーを出典としたものはありますが、それ以外では英辞郎on the WEBでもエンドニム [2])、オートニム([3])などのカタカナ語が使われています(ここでは実名、本名の意ではないであろう)。私自身も「外名」、「内名」という語を聞いたことがありません。「外名」「内名」という語の出典をご存知の方、御教示ください。--Xapones会話2013年12月31日 (火) 12:25 (UTC)[返信]

(追記)上述のウィクショナリーを出典したものは該当箇所の下にあるWiktionary英語版の項目で英単語exonymについての記述でした。該当のものはWeblio英和対訳辞書でした。訂正いたします。--Xapones会話2013年12月31日 (火) 12:42 (UTC)[返信]

情報 地名学の専門書である

  • 田邉裕『地名の政治地理学 地名は誰のものか』古今書院、2020年。ISBN 978-4-7722-5337-6 

では、 Endonym を「内生地名」、 Exonym を「外来地名」と表現しています。同書所収の報告「地名標準化の現状と課題」 (PDF, 718KB) で「内生地名」「外来地名」と明記されています。現在、外名という記事名になっていますが、内生地名と外来地名は対概念として扱われることが多いので、記事名は en:Endonym and exonym に倣って、内生地名と外来地名とし、記事内容についてもこれらを総合的に説明するのがよいかと存じます。--Doraemonplus会話2021年8月24日 (火) 13:20 (UTC)[返信]

コメント 追記 ちょっと待てよ。英語版記事によると、

  • エンドニムとは、地理的場所、人々の集団、または言語/方言を表すもので、当該の特定の場所、集団、または言語的共同体の内部で使用される、共通の内的な名前である。自分たちの集団、本国、言語について、自ら指定されるものである。オートニムともいう。」
  • エクソニムとは、地理的場所、人々の集団、個人、または言語/方言を表すもので、その特定の場所、集団、または言語的共同体の外部でのみ使用される、共通の外的な名前である」

とのことで、どうも endonym と exonym という用語は、地名以外にも、人名にも(さらには言語名にも)いえる概念のようですね。地名学では「内生地名」「外来地名」の語が通用していることは先にご紹介した通りですが、人名学(?)の分野では日本語で何と呼ばれているんでしょうかね?--Doraemonplus会話2021年8月24日 (火) 15:16 (UTC)[返信]

コメント 参考情報として。(「調べたけど無かった」という話で、直接的に寄与しませんが)

  • 小学館『ランダムハウス英和辞典』にはexonym「エクソニム」(この項では、1地名を各国語で異なる表記をすることとし、ドイツ語Deutschland・フランス語Allemagne・英語Germanyが例示されています。簡潔明瞭。)
  • 研究者『英和大辞典』exonym「エクソニム」(外国における地名の異名)
  • どちらも「endonym」は所載なし
  • 関連のありそうな文献を眺めてみたのですが、(1)『コンサイス外国人名事典』、(2)『コンサイス外国地名事典』、(3)『世界人名・地名表記辞典』(南雲堂1983)、(4)『ヨーロッパ人名語源事典』(大修館書店2000)のいずれにも、exonym・endonym、カタカナ表記・日本語訳とも見当たりませんでした。(3)や(4)は「各国語での異表記対照表」を収録し、特に(3)はそればっかりで一冊なのですが、この術語は使われていません。おそらく「エクソニム」にしろ「exonym」にしろ、単語としてあまり知られておらず、「外国語での様々な表記」のような説明的な表現でないと通じないのでしょう。
  • 古い記事なのでよくあることですが、現状は記事本文は出典を著しく欠いています。「ことも多い」「こともある」といった表現が多いのも、典型的な、むかしの記事によくある独自研究の無秩序な寄せ集めになっていることを示唆しています。「日本語における外名一覧」節は根拠のない雑多な情報の羅列の典型に陥っています。こういうのは本当に代表的なのを1つ挙げとけばいいのに。
  • たとえば(3)では、ドイツ語のミュンヘン(München)がイタリア語ではMonacoになり、世界中の研究者でもモナコと混同している、と例示しています。--柒月例祭会話2021年8月28日 (土) 07:28 (UTC)[返信]
  • 報告また「無かった」という話なので役に立ちませんが・・・『西欧言語の歴史』[4]というのを眺めた(550ページを30分ぐらいで)のですが、exonym・endonymのいずれも(日本語訳も)出てきませんでした。古代ギリシャ語から始まって西洋諸語や方言がどのように展開していったかを説明し、綴りと発音の両面から「A語の◯◯はB語では◯△になる」という話が星の数ほど実例が出てくるのですが。割と近い概念としての術語としては、せいぜい「同綴語」(異なる言語間で綴りが同じになる語)があったぐらい。exonym・endonymという語(概念)がいつ・どこで生じたのか私は知りませんが、なんか、言語学分野というよりは政治的な分野から登場した語なのかなあ、と思うようになりました。--柒月例祭会話2021年8月29日 (日) 17:38 (UTC)[返信]
返信 (柒月例祭さん宛) 私も「載っていなかった」話で申し訳ないですが…うーん、どうも exonym/endonym という用語は、特定の一つの学問分野の専門用語というよりは分野横断的・学際的に使われているようで、〇〇学用語とはいえない感じがしますね。英辞郎endonymを引くと、《文化人類学》のラベルが付いていたので、一応試しに Glossary of cultural anthropology みたいなのを調べてみたのですが、掲載されていませんでした。学問領域が曖昧なので、どの分野の用語辞典に当たったらよいか、見当をつけるのが難しいですね。この分だと、改稿作業は難航しそうです。また情報が入り次第、続報をお届けします。--Doraemonplus会話2021年8月30日 (月) 07:57 (UTC)[返信]
コメント "exonym"という用語は、The Cambridge Encyclopedia of Language (1987版(1994刷))にすら掲載されていないので、言語学業界では少なくとも1980まであまり使わていなかった用語と思います。en.Wikipediaではen:Marcel Aurousseau The Rendering of Geographical Names (1957)が初出とのこと。「初出である」とした論拠の1996ドイツ語書籍は入手不可能ですが、1957本自体はarchive.orgにあったので見てみました(ついでにen.WikipediaにそのURL貼ってきた)。言い回しからして本書が"exonym"の初出かどうかは疑問ありますが、いずれにせよ著者はイギリスの地名行政関係者で本書もその観点から書かれています。日本でも"exonym"・エクソニム類の出現は国連地名標準化会議出席報告が大半です。時系列で見るとおもしろいです:
  • 1978-2008: 出席者により「エクソニム」[5]か「エキソニム」[6]のばらつきがある。
  • 1988: 「エクソニム(通称名,通俗名)」と補足 [7]
  • 2017: 「外来地名・内生地名」派[8]と、「エクソニム(外名), エンドニム(内名)」派[9]が並立
したがって地名外交界専門用語だと思います。あと、
  • 研究社『リーダーズ英和辞典』1984年: "exonym"=「外国人[語]による地名の異名。外国語地名。」(なぜか上記『英和大辞典』と微妙に違います)。"endonym"なし、『リーダーズ・プラス(縮刷版)』1994年にもなし。
なお、私見として本記事名に「通称名」「通俗名」「外国語地名」は曖昧過ぎて不適と考えます。
--Wotheina会話2021年8月30日 (月) 13:59 (UTC)[返信]
返信 (Wotheinaさん宛) 新情報のご提供ありがとうございます。時系列順に整理して頂いて、とても分かりやすいです。国連会議への出席の回を追うごとに、段々と用語への理解が深まってきた感じですね。文献を読み込んで思ったのですが、内名・外名と内生地名・外来地名とは微妙に意味合いが違っている気がします。後者は二分論への批判として地名の内生化・外来化という観点を導入するために意図的に訳されたのではないかと思いました。さらに、「外来地名」は(下の返信コメントにも書きましたが)エクソニムの文脈から離れて日本語として吟味した場合、エクソニムとは異なる文脈でも大いに使われそうな用語に思えます。そこまで踏み込むと話がややこしくなってしまうので、今回はエンドニムとエクソニムを記述する作業に集中したいと思います。--Doraemonplus会話2021年8月31日 (火) 13:00 (UTC)[返信]

情報 Web調査の結果、地名・民族名・言語名において、「内名」「外名」の語が使用された一次資料を発見しました(下記)。

  1. 地名の変遷に見る文字・言語:本質論を超えて (PDF) 」(大阪大学歴史教育研究会 2014, 47頁)
  2. 中国漢代の羌(五)—生態学的辺境と民族的境界— (PDF) 」(史滴 2012, 124-125頁)
  3. アショー・チン語の音韻と文字 (PDF) 」(九州大学言語学論集 2014, PDF2-3頁)

したがって、記事名は内名と外名に改名することを 提案 し、地名における内名と外名(すなわち内生地名と外来地名)を中心に執筆する方向で調整することにします。--Doraemonplus会話2021年8月28日 (土) 13:54 (UTC)[返信]

その三つの論文は本記事よりもずっと後に発表されたものなので、出所がWikipediaだという懸念があるという点にはご留意を。しかし今となっては既成事実なので、記事名自体に関しては「内名と外名」でも異議ないです。ついでに調べたこと:
--Wotheina会話2021年8月28日 (土) 15:59 (UTC)[返信]
時系列で見ると、ご紹介した論文はいずれも、当記事に「内名」「外名」が初出した日(2009年7月23日JST)より後に執筆されているので、その可能性は確かにあり得ますが、因果関係は不明ですし、仮にウィキペディアを元にしたとしても、(個人ブログの類ではなく)学術論文で言及されたという事実は、十分信憑性に足るものと思います。
民族学文献からの情報提供、ありがとうございます。なるほど、確かに「自称」「他称」と呼ばれていますね。ただ、それらは厳密には endonym と exonym の訳語として、あるいはエンドニムとエクソニムの言い換え表現として使用されたわけではなさそうです。もし訳語や言い換え表現ならば、そのように併記されるはずですからね。いずれにせよ、一次資料なので、記事中で出典として用いるには取り扱い注意です。--Doraemonplus会話2021年8月29日 (日) 00:37 (UTC)[返信]
コメント 地名でも「他称」系の用例があったので一応記録として挙げておきます:
--Wotheina会話2021年8月30日 (月) 15:05 (UTC)[返信]
読みました。時系列では exonym の初出が遅くとも1957年で、この論文は1965年発表で、国連の地名標準化会議の第1回会合が1967年なので、この論文で使用されている「外国地名」「外来地名」の用語は、国連のいう exonym とは直接関係なさそうですね。現在の標準化・規格化の時代の流れになる以前の論文であり、ある意味で貴重な資料といえそうです。エンドニムとエクソニムの訳語・術語としての内生地名と外来地名とは別に「外来地名(と外国地名)」だけでも一本の記事が書けそうなテーマですね。--Doraemonplus会話2021年8月31日 (火) 13:00 (UTC)[返信]
念のため: 同義語なのは「外国地名」「外来地名」ではなくて、「他称地名」="exonym"、「自称地名」="endonym"のほうです。本記事宛にリダイレクトを作成しようかと思案中。--Wotheina会話2021年9月1日 (水) 07:02 (UTC)[返信]

────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────コメント ところがどっこい、厳密にいえば、他称=エクソニム、自称=エンドニム、ではないようです。

によると、endonym の定義は「地理的実体が存在する地域に生まれた諸言語のうちの一つで表される名称」というもので、この「地理的実体」の解釈如何によっては、必ずしも「自称」とは限らないのです。実際、前掲の (田邉 2020) では、日本語のエクソニム「米国」「英国」は時を経て内生化したのでエンドニムとみなせる、というような趣旨の説明がなされています。紙幅の関係上、このノートでは詳しく記しませんが、エンドニムの訳語に「内生地名」を当てているのは、このあたりの理解が関係してくるのかな、と。エクソニムにしても、たとえば民族名について、日本人が ”Ich bin Japaner.” などと自己紹介する場合は、ドイツ語のエクソニムが自称になるわけで。自称・他称と結びつけて説明するのは正確ではないと思います。ただし、類義語として「他称地名」と「自称地名」からのリダイレクトを作成するのは全然構いません。--Doraemonplus会話2021年9月1日 (水) 11:25 (UTC)[返信]

コメント そうなんですよね。結局は endonym と exonym が大前提で、いろいろな訳語があることやUNGEGNにおける定義などを紹介する形が理想的ですかね。そのように書き直してみます。--Doraemonplus会話2021年9月2日 (木) 03:38 (UTC)[返信]

報告 先ほど、エンドニムとエクソニムへの改名(移動)と改稿を実施しました。まだまだ不十分な内容なので、さらなる加筆・推敲が行われることを願います。とりあえず、ご報告まで。--Doraemonplus会話2021年9月7日 (火) 12:16 (UTC)[返信]