林志弦

林志弦
各種表記
ハングル：	임지현
漢字：	林志弦
発音：	イム・ジヒョン
ローマ字：	Lim Jie-Hyun

林 志弦(イム ジヒョン、1959年 -)は大韓民国の歴史学者、大学教授、作家、ジャーナリストである。ポーランドのワルシャワ大学、クラクフ師範大学で学んだ。漢陽大学教授。外国の大学の研究員としても招聘され、ポーツマス大学所属の研究会「ヨーロッパの民族主義と民族的アイデンティティ」の特別研究員、ハーバード燕京研究所の招待研究員、グラーモーガン大学外来教授、国際日本文化研究センターの招待教授を務めた。著書の一つである『民族主義は反逆である』(韓国語)などで有名になった

経歴

西江大学歴史学科を卒業後、同大学の大学院で西洋史学修士を取得、歴史学と哲学を専攻して論文「マルクス、エンゲルスと民族問題」で博士号を取得した。1991年漢陽大学歴史学専攻教授に招聘された後、1995年2月から1995年9月までにポーランドのワルシャワ大学歴史学部招待研究員として活動した。95年3月、漢陽大学人文科学大学史学科助教授となり、1995年8月から97年2月まで、同大学の歴史・政治科学学部招待教授を兼任。95年、ポーランドのクラクフ師範大学の招待教授としても招聘された。また、英国のポーツマス大学所属の研究会である「ヨーロッパの民族主義と民族的アイデンティティ」の研究フェロー、ハーバード イェンチン研究所招待研究員、英国 グレイモーガン大学外部講師、国際日本文化研究センター招待研究員などに招聘され、研究活動などを行う。以来、講演やメディア、著述活動などを行う。現在は漢陽大学史学科教授。

90年代から韓国史と歴史問題、大衆独裁問題に対する批評をしており、98年に出版した著書『야길조니언대학 만들기』(民族主義は反逆である)を初めとし、『적대적 공범자들 만들기』(敵対的共犯者たち)、『국사의 신화를 넘어서 만들기』(国史の神話を超え)等の中で、美化、歪曲、誇張された韓国史の分析と批判を展開し、論議を呼んだ。2002年9月から2003年 8月までにハーバード イェンチン研究所 などで活動した。2010 年には、英国Palgraveから出版された、『大衆独裁シリーズ(Mass Dictatorship Series)』の責任編集を務めた。

漢陽大学史学科教授として在職中、2004年、比較歴史文化研究所所長でも招聘された。メディア活動には西洋史論、歴史学報、歴史批評、歴史と文化、当代批評などの編集委員を務めた。Totalitarian Movements and Political Religions（Routledge）編集委員を務めたことも。

学歴

1977年 西江大学 歴史学の学士号 1984年 西江大学大学院西洋史学 修士 1989年 西江大学大学院西洋史学 博士

略歴

1991年 漢陽大学歴史学専攻教授 1995年 3月 - 2001年 2月 漢陽大学人文科学大学史学科准教授 1995年 ポーランド クラクフ師範大学招待教授 1995年 ポーランド ワルシャワ大学招待教授 2002年 ハーバード燕京研究所招待研究員 2002年 英国グレイモーガン大学外部教授 日本国際日本文化研究センター招請研究 漢陽大学人文科学大学史学科教授 2004年 比較歴史文化研究所所長

著作

共著

• 宮嶋, 博史、尹, 海東、林, 志弦、李, 成市『植民地近代の視座―朝鮮と日本』岩波書店、東京、2004年10月28日。ISBN 9784000233989。http://www.amazon.co.jp/%25E6%25A4%258D%25E6%25B0%2591%25E5%259C%25B0%25E8%25BF%2591%25E4%25BB%25A3%25E3%2581%25AE%25E8%25A6%2596%25E5%25BA%25A7%25E2%2580%2595%25E6%259C%259D%25E9%25AE%25AE%25E3%2581%25A8%25E6%2597%25A5%25E6%259C%25AC-%25E5%25AE%25AE%25E5%25B6%258B-%25E5%258D%259A%25E5%258F%25B2/dp/400023398X。 

論文

• Lim, Jie-Hyun (1992). “Marx's Theory of Imperialism and the Irish National Question”. Science & Society, Vol. 56, No. 2. http://www.jstor.org/stable/40404609?seq=1#page_scan_tab_contents. 
• Lim, Jie-Hyun (2008). “The Antagonistic Complicity of Nationalisms”. Contested Views of a Common Past: Revisions of History in Contemporary East Asia. http://www.culturahistorica.es/lim/complicity_nationalisms.pdf. 
• Lim, Jie-Hyun (2010). “Victimhood Nationalism in Contested Memories: National Mourning and Global Accountability”. Memory in a Global Age. http://link.springer.com/chapter/10.1057/9780230283367_8. 
• Lim, Jie-Hyun (2010). “Victimhood Nationalism and History Reconciliation in East Asia”. History Compass, Volume 8, Issue 1. http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1478-0542.2009.00654.x/abstract?userIsAuthenticated=false&deniedAccessCustomisedMessage=. 

※他多数 外部リンク参照

外部リンク

[1] [2]