スカーレット・スカラベ
スカーレット・スカラベ(Scarlet Scarab)は、マーベル・コミックより出版されるコミック作品に登場する架空のキャラクターである。初代であるアブドゥル・ファウル(Abdul Faoul)は1977年12月に、ロイ・トーマス、アーチー・グッドウィン、フランク・ロビンスによって創造され、『The Invaders』第23号でデビューし、2代目であるメフメット・ファウル(Mehemet Faoul)は1982年12月に、ダグ・メンヒとアラン・クッパーバーグによって創造され、『ソー』第326号でデビューした。
Scarlet Scarab | |
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出版の情報 | |
出版者 | マーベル・コミック |
初登場 |
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クリエイター | |
作中の情報 | |
本名 |
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種族 | 人間(ルビー・スカラベによって力を与えられた) |
能力 |
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発行履歴[編集]
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キャラクター経歴[編集]
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その他のバージョン[編集]
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MCU版[編集]
『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)の『ムーンナイト』では、レイラ・エル=フーリー / スカーレット・スカラベ(Layla El-Faouly / Scarlet Scarab)という女性のキャラクターとなり、メイ・キャラマウィが演じる。日本語吹替は小松未可子が担当する。
キャラクター像[編集]
考古学者兼冒険家のエジプト人女性。1994年10月28日生まれ、カイロ出身。著名な考古学者アブドゥラ・エル=フーリーを実父に持つ。幼少期は父から「小さなスカラベ」と呼ばれ、彼にスカラベの柄入りの赤紫色のスカーフを拵えると共に父の発掘調査の手伝いをしていたほどの仲を育み、その影響から考古学者の道に進み、現在においては闇市場から遺物や骨董品を奪取して元の持ち主に返すことで手数料を稼ぐビジネスで生計を立てている。その最中に、レガロやアントン・モガートなど、闇市場に身を置く複数の人物との繋がりを持つに至った。
たがアブドゥラの訃報を知らされて暫くしたところに、アブドゥラを救えなかったことを打ち明けるために接触してきたマーク・スペクター/ムーンナイトと結ばれ、夫婦になると世間一般的なものではなかったものの、マークがコンスからアメミットの墓を探す労働を強いられたことで、アメミットのスカラベの発掘などの冒険ばかりの結婚生活を送ってきた。しかし、そんなマークにも突然姿を消されてしまうこととなった。
父の死にトラウマを抱えてしまう傍ら、基本的には男勝りで強い意志と高い行動力を持ち併せ、いざとなれば実力行使で躊躇なく敵対者に戦いを挑む勇猛果敢な女性であり、マルスリーヌ・デボルド=ヴァルモールを好きな詩人とするロマンチストな一面も見せる。
長期間音信不通となっても、マークに幾度となく電話をかけ続けていたある日、遂に彼と連絡が付いて再会を果たしたと思いきや、彼の人格がマークではなくスティーヴン・グラントとなっていることに困惑しつつも、彼らの戦いに協力することになる。そしてその最中に、女性と子供を司るエジプトの女神であるタウエレトの一時的なアバターとなり、彼女から与えられたスーパーパワーを駆使する戦士“スカーレット・スカラベ”として立ち上がる。
能力[編集]
英語やフランス語、母国の公用語であるアラビア語を話す言語力、古代エジプトに関する豊富な知識全般、遺物や骨董品を盗み取る手並み、クライミング技能まで、冒険や遺跡の発掘などで必要な技能を多数有している。これに加えて、常人相手なら難なく渡り合えるほどの肉弾戦能力とさまざまな道具も武器として器用に活用する白兵戦能力、優れた運動能力、襲撃してきた敵に対して咄嗟の機転で撃退できるほどの臨機応変さも持ち、このため、タウエレトのアバターとなったことで後述のコスチュームの能力も容易く使いこなす。
武装・ビークル[編集]
- コスチューム
- タウエレトに拵えられた戦闘用の衣装。くすんだ金色を基調色とし、白や緋色をアクセントに当てたノースリーブのジャンプスーツをベースとし、スカラベのレリーフが施されたゴージットや一対のアームレットとアームガード、前垂れ、ブーツで構成される。具体的な召喚方法は描写されていないが、これを身に纏ったアバターは身体能力が強化され、倒れ込んできたワゴンを抑えそのドアを容易く外すほどの腕力などの超人的なパワーの発揮や、イメージした武器を生成することが可能となる。加えて封印の呪文といった古代エジプトの神々と同等の超能力も発動できるようになる。
- 翼
- コスチュームの側面から展開する金色の翼。身に纏ったアバターを高速飛行させる能力を有するほか、アメミットの杖が放つエネルギー波を反射し、銃撃を防ぐほど高い強度を持つことから身を守る盾としても駆使でき、これを用いてレイラ/スカーレット・スカラベは、地上と攻防一体の軽快な飛行・アクロバット戦法を披露する。
- 双剣
- レイラがイメージで生成した金色の二振りの剣。両手に一振りずつ保持し、接近戦の武器として振るわれる。
- 首飾り
- 身につけていたアクセサリーの一つ。ベックとの乱闘で、2つに分割して両手に保持し、これの先端を相手の首筋に突き立てる。
- ナイフ
- 護身用の武器。アーサー・ハロウへの不意打ちに使用しかけたが、未遂に終わる。
- ベスパ
- 愛用のスクーター。ロンドン市内の移動に使用。
- ランドローバー・ディフェンダー110
- 愛車であるオフロード車両。マークやスティーヴンと共にカイロ市内やエジプトの砂漠地帯の移動で運転される。
このほかにもレイラは、ワインボトルや、モガートのボディーガードのベレッタ 92 FSとグロック17、ガラスや石棺の破片、発煙筒、“ヘカの司祭”の仮面など、さまざまな武器や道具を即席で反撃に使用している。
活躍[編集]
- 『ムーンナイト』第1〜4、6話
- 突然姿を消したマークを心配して電話をかけ続けていた連日、やっと応対したのが彼と同じ声であるにも関わらず、別人そのものな話し方だったスティーヴンだったことに落胆してその場は電話を切ったが、後日携帯を追跡し、貸倉庫から飛び出してきたスティーヴンと遭遇。マークが解離性同一性障害を患っていることを知らなかったため、同伴した先のスティーヴンの自宅で彼をマークと思い込んだまま姿を消したことを問いかけたり、結婚生活の出来事を語るなどするが、互いに話が嚙み合わないままスティーヴンからスカラベを託され、そこにハロウの指示を受けたボビー&ビリーが現れると、自分は身を隠すも、彼女らにスティーヴンを連れ出されてしまった。そこでスカラベを持ち出してスティーヴンを追い、ハロウの教団の拠点に辿り着くとハロウと対峙。スティーヴンにスカラベを渡すと、ハロウが召喚したジャッカルに追われて、スーツを召喚して戦うよう呼びかけても怖気付いたままのスティーヴンと共に窮地に陥ったものの、意を決したスティーヴン/Mr.ナイトと表に出たマークに救われた。だが、スカラベがハロウの手に渡ることになってしまった。
その他のメディア[編集]
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