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タリン


タリンは人口40万人超の都市でエストニアの首都です。フィンランド湾に面しており、国内人口の三分の一を抱えるとされ、エストニア北部 (英語版のハリュ県(ハリウ県)の県都でもあります。

知る[編集]

タリン(Tallinn [ˈtɑlʲˑinˑ])は古来からバルト海の要港として栄え、船客の姿が集まる港湾地区は街区をひとかわ隔てて、絵のように美しい中世の街並みと背中合わせです。旧市街は驚くほど保存状態が良く、1997年にユネスコ世界遺産に登録されました。そして目線を転じると、隣接した地区には近代的なオフィスビル群が建ち並び、ソビエト連邦領だった時代 (英語版を伝える建築遺産を見下ろしています。さらに進むと驚くほど多様な地域がつながっており、歴史地区と再開発地区、宗教建築、商業地区と工業地区、海洋遺産などが視界に入ってきます。これほどインフラが堅牢かつ広がりもあって観光地の条件が揃っており、都市の規模に対して訪問する観光客は非常に多くなります。

尊重する[編集]

この都市はエストニアが独立国家となった現代、表記は「Tallinn」つまり「n」の字を必ず2個、書きましょう。ソビエト連邦下の時代の「Tallin」という記述は、ロシア語の都市名「Таллин」を音訳したものです。

歴史[編集]

絵画に残るタリンの街並み(1816年)
画家が描いたタリンの街並み(1816年)


中世から続く歴史ある都市タリンは、1050年頃にトーンペア島初の要塞が建設され、世界地図に初めて都市の姿が記録されたのはおそらく1154年です。この都市は1219 年にデンマークのヴァルデマール2世の征服を受け、1285年頃、アンシア同盟(anseatic League)に加盟していた当時、「リーヴァル」Revalと呼ばれ貿易都市として14世紀に栄えます。都心部の歴史的建造物の大部分はこの時期に築かれました。

その後、近隣諸国の広域の地政学的競争の駒としてやり取りされ、スウェーデン領 (英語版(1561年)から1710年にはピョートル大帝率いるロシア帝国の手に渡りました。人口は第一次世界大戦(World War I)と短命に終わったエストニア独立期(1918年-)に15万人に達しました。ソビエト統治下、東スラブ人を大規模に移住させる計画が進められ、その結果、現在のタリンの人口のおよそ40%強はスラブ人です(全国平均は28%)。

エストニアは第二次世界大戦期(World War II)の1940年にソビエト連邦に占領され(Soviet Union)、ナチスドイツの支配(1941年-1944年)を経て、再びソビエト連邦に奪い還されます。その間、ソビエト軍の大規模な空撃を受けながら、幸い中世の町並みは残りました。エストニアの独立宣言は1991年8月20日、タリンが再び首都になりました。

現代[編集]

旧市街から高層ビルを眺める
タリン市内の地区 - 観光客の足は、おそらく旧市街を含む都心 Kesklinn にとどまる

地区[編集]

  • Kesklinn -
  • Haabersti -
  • Põhja-Tallinn -
  • Pirita -
  • Lasnamäe -
  • Nõmme -

気候[編集]

 気候 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
 
最高気温 (°C) -1.2 -1.6 2.3 9.2 15.2 18.8 21.8 20.4 15.2 9.4 3.4 0.3
最低気温 (°C) -5.8 -7.0 -4.2 0.6 5.2 9.6 12.7 12.0 7.8 3.8 -0.8 -4.2
降水量 (mm) 49 32 31 30 36 57 74 73 60 65 61 49
日照時間 (時間) 7 9 12 14.5 17 18.5 18 15.5 13 10 7.5 6

困ったときは[編集]

着く[編集]

船で[編集]

タリン港の夜景

ヘルシンキから到着[編集]

フェリー航路で最も便数が多いヘルシンキ航路(フィンランド)だとタリン港発着が20本前後です。機種によりますが、所要時間は1時間半から3時間半、運賃は季節や業者によって幅があり、片道平均 €16-30のところ、夏季や週末、時間帯によって割り増しがあります(例えば日帰り利用者が乗りたがるのは午前中にタリン出航、夕方に帰着のため、その時間帯の運賃は割高)。人気のある昼間のクルーズは往復 €10 前後のお得なコースもあります。フェリーはどの便も車載でき、片道 €25。自転車の持ち込みは片道 €5 前後を加算。ただし、車載可能なフェリーに乗船するときは自動車用の乗船口を利用しますが、旅客用の搭乗よりも受付が早く閉まるため、あらかじめ時間の余裕を見込んで港に移動してください。

ヨットハーバーに係留されたヨットやクルーザー

その他のフェリーの定期航路[編集]

タリン到着にフェリーを利用する詳細は、バルト海のフェリー( en:Baltic Sea Ferries)ならびにバルト海航路(Cruising the Baltic Sea)もご参照ください。

タリン港の旅客ターミナル[編集]

旅客ターミナルのレイジザッタム Reisisadam(etwp)に並ぶフェリーのドックは、港の北側にあたります。タリンクの発着はその東南寄り:Tallink 1 ターミナルD。エッケローとヴァイキングは北西寄り:Eckerö、Viking 2 ターミナルA/B。こちら側ではターミナルの出口までの間で無料の市街地図をもらえます。市バスの2番、またはリムジンバス90K番を利用して都心へ移動(A. Laikmaa)、都市間交通バスのバス停(Autobussijaam)、空港バスの停留所(Lennujaam)を探します。あるいは、フェリーターミナルから旧市街は徒歩で15分程度の距離ですから、ターミナルから目印の建物の方向へ歩くことも可能です。地図をもらったら2番ルート地図[リンク切れ]をみてください。

港から都心部まであまり印象的な景色ではないのですが、だからと言って、思っていたのと違うとショックを受けないでください。港湾部からほんもののタリンまでもう少しです。2015年後半時点で、港湾地区にもきらびやかなショッピングエリアを新築中、砂と泥の原っぱは大部分が再開発の予定です(困った点があるとすると、旧市街の眺めが新しい建物によって遮られる箇所があるだろうと言われています)。

車でフェリーに乗り込む計画なら、港内はやや交通が混乱気味だと予想しておいてください。運転席の人は誰もが早く船着場を離れようとするからですが、中でもターミナルDは車線がはっきり引いてないので、搭乗口への到着までに時間を取られる可能性があります。

自前の舟艇で到着[編集]

自家用の帆船やヨットは旧市街のマリーナ Old Town Marina[リンク切れ]に係留できます。レジャー用の舟艇専門です。

飛行機で[編集]

小ぶりなタリン空港がさばく旅客は年間およそ2百万人

鉄道で[編集]

Balti Jaam 夜景

バスで[編集]

夜の街を照らす大きなネオンは、Bussijaam を浮かび上がらせる

移動する[編集]

旧市街の縁をなぞるように走る路面電車

公共交通機関で[編集]

タクシーで[編集]

タリンのタクシーには会社ごとの統一の色もなければ車種もさまざま。屋根に載せたタクシーの電飾、ドアに貼ったステッカーが目印

車で[編集]

市内の交通状態

レンタカー[編集]

駐車場[編集]

自転車で[編集]

自動車ルートは海岸部の滝(Rocca al Mare)とストローミ海岸を結ぶ(Stroomi beach)

徒歩で[編集]

観る[編集]

トームペア城。聖オラフ教会の鐘楼から撮影(St. Olof's church)

旧市街とその周辺をまとめてケスクリン(Kesklinn)と呼びます。

トームペア城[編集]

トームペアの丘(Toompea Hill)は伝説では古代のエストニア王カレウィ(Kalev)の墓があり、その上に城を築いたとされ、史実は堅固な石灰岩を産する場所として1219年にデンマーク人が城と城下町を設けた跡地です。デンマーク人の後にバルト海地方のドイツ貴族との関係もこの地を中心に維持されました。お大尽も平民も(toffs and the plebs)しばしば戦火を交え、市域を囲む厚い市壁の入り口にそびえる門塔(1380年)が見守っています。壁の上に上がって見どころ(viewpoints)に立つと、街の素晴らしい景色が目の前に広がります。本来はエストニア原産ではないものの、琥珀は大型客船のクルーズ客に人気で、門塔の近くに小売り店が集中しています(merevaik=「メレバイク」)。

トームペア城の冬景色
Alexander Nevsky 聖堂
旧市街を囲い込む市壁のヴィル門の塔

ヴァナリン(旧市街 Vanalinn)[編集]

市内の主な観光スポットが揃う旧市街(ヴァナリン)は中世の15-17世紀に開け、エストニア唯一のユネスコ世界遺産に指定されています。とても良好に保存されていて、使い古された表現ですが、旧市街を見ずしてタリンを訪れたとは言えません。徒歩で探索が最適な、手頃な広さです。

  • 1 ヴィル門 ヴィル通りをたどって旧市街と行き来できる。 この地区はオールリン(All-Linn=下町)と呼ばれ、全域がタリンで最もにぎやかです(当然、観光客が集中します。)ヴィル通り沿いに市内で最もトレンディなショッピング街があります。「下町」というのは、かつて旧タリンの商人や職人が住んでいたことに由来します。
市庁舎
  • 2 市庁舎広場  Raekoja plats。 The square in the heart of the Old Town, just next to medieval Town Hall (Raekoda), ringed with cafes and restaurants. The square was used as a marketplace.
  • 1 市役所  RaekodaRaekoja plats 1。電話番号:+372 645 7900。 タリン市庁舎は北欧諸国(英語) およびバルト諸国 (英語)で最古の市庁舎。14世紀から15世紀の変わり目に建てられた重厚な石造りの建造物が広場を支配しています。現在は博物館として使用され、小規模なコンサートが開かれます。尖塔の頂上に街のシンボルの風見鶏があり、Vana Toomas(「トーマスじいさん)と呼ばれます。
  • 1 聖オラフ教会  Oleviste kirikLai 51。 創建は12世紀、現在はバプテスト教会。おそらく旧市街の北端で最も目立つランドマークです。エストニアがソビエト連邦領であったとき、この教会の塔は電波塔兼監視所に使われました。 値段:塔の入場料€3。
聖ニコラス教会 St. Nicholas Church
  • 2 聖ニコライ教会  Niguliste kirikNiguliste 3。 見た目がそっくりの聖オラフ教会は、旧市街の街並みを挟んで反対側にあります。第二次世界大戦の空襲と、1980年代の火災で大きな被害を受けながら、現在は美術館に転用されました。著名なベルント・ノトケの絵画の大作「死の舞踏」を展示しています。(Bernt Notke、1633年制作)。 営業時間:水曜-土曜10:00-17:00。 値段:大人 €3.50、団体割引 €2。
  • 3 ヴァバム  Vabamu、占領と自由の博物館Toompea. 8。電話番号:+372 668 0250、メール:。 エストニアの人々と旅行者に参加型の学びの場を提供します。ついこの間までこんな時代だったと振り返り、自由のもろさを感じながら、自由と正義を守るには自分ならどうすれば良いか考える場になります。 営業時間:毎日11:00-18:00。 値段:大人€11、団体割引€7。家族割引€23。
中世に築かれた市壁
  • 4 市壁  City Wall。 城壁に上がるには、スール・クロストリ通りとヴァイケ・クロストリ通りの交差点に階段があります(Suur-Kloostri + Väike-Kloostri)。塔は3基あり、らせん階段を登っててっぺんから眺めを楽しめます。実は率直な感想として、眺めはトームペアの方がよかったし、塔の中は閉所恐怖症でなくてよかったと思いました。 値段:€1.25。
  • 5 エストニア歴史博物館  Suurgildi hoone, ​グレート・ギルド Great GuildPikk 17。電話番号:+372 6968 690、メール:。 当歴史博物館の主な施設は、中世の大ギルド・ホールを転用しています。常設展ではエストニアの1万1000 年の歴史をたどることができ、印象的な工芸品から「タイムカプセル」というインタラクティブ展示まで、さまざまな方法が用意されています。 展示の主題は貨幣やワインから大ギルド館そのものの歴史まで驚くほど広範囲にわたります。さらに特別展では現代エストニアとタリンを結ぶテーマが選ばれます。 追加情報:車いす利用不可、トイレ。 営業時間:5月1日 - 9月30日は毎日10:00-18:00。10月1日 - 4月30日は木曜-火曜のみ10:00-18:00。 値段:€4。毎月最終木曜と5月18日(国際博物館デー)は入場無料。
  • 6 エストニア海事博物館  Fat MargaretPikk 70 路面電車の1番か2番、バス3番が Linnhall行き。。電話番号:+372 6 200 550、メール:。 タリン市壁の塔の中で最大のエストニア海洋博物館の沿革は1935年に遡ります。通称「太っちょマーガレット」Paks Margareta にふさわしい外見です。館内では海をテーマにした工芸品のエッセンスを見せるばかりか、16世紀の大砲の塔、その屋上にカフェがあります。眺めを体験しましょう。この博物館本来の見どころは「海の博物館」で、2番目に水上飛行艇の発着場であり艇庫でもある場所も絶対に見逃せません(下記を参照)。 営業時間:5月–9月:毎日09:00 – 18:00。10月4月:火曜–日曜10:00 – 18:00。 値段:€5。水上翼船港と共通チケットは€14。
  • 7 旧KGB本部Pikk 61。 KGB(ソ連時代の秘密警察)は現在、内務省の管轄で一般公開されていませんが、見学できるのは反体制派の容疑者を拘束して拷問にかけた場所です。「ここはエストニアで最も高い建物だ、地下からでもシベリアが見下ろせる」という、旧ソ連時代のブラックな冗談が伝わっています。事実、地下に尋問室があり、音が外にもれないよう窓をコンクリートで粗雑に塗り固めた様子は、今も見学できます。
  • 1 子ども向けの路面電車トーマス号  Thomas the TrainKullassepa 5。電話番号:+372 5887 7742。 発車は20分間隔、コースを1周する。 値段:€6(大人)、€4(子ども)。
  • 8 キーク・イン・デ・コック  Kiek in de KökKomandandi tee 2.  。 かつての大砲の塔は現在、博物館の一部です。

旧市街以外[編集]

ロッタマン広場 Rottermann Quarter
  • 9 自由広場  Vabaduse väljakVabaduse väljak。 自由広場はタリンの広場の中でも要となり、簡素でエレガントな聖ペテロ教会、1860年代に建てられた聖ヨハネ教会、エストニア独立戦争(1918年-1920年)を記憶する戦勝記念塔(2009年完成)がたたずみます。夜間には記念塔がライトアップされ、特に壮観です。
  • 10 ロッタマン広場  Rottermann Quarter。 タリン港と市内の間は工業地区。19世紀から20世紀の建築群はアール・ヌーボー様式から歴史主義様式まで、さまざまです。現在、再開発地区ではスタイリッシュなマンション群に立て替えてショッピング・センターを備えた新しい街並みが現れ、タリンの建築の傑作として評判を取っています。
Linnahall

カドリオルグ地区[編集]

カドリオルグ地区(Kadriorg)は美しく豊かな海辺のリゾート地区です。建築群は木造が18世紀から20世紀にわたり、その間をアールデコ様式や機能主義的な建築物(20世紀)が彩り、カドリオルグ宮殿と庭園はエストニアの「バロックの真珠」とも称されます。

Kadriorg palace と庭園公園
KUMU美術館
  • 11 エストニア国立クム美術館 Eesti Kunstimuuseum(KUMU) 外部リンク、 Weizenbergi 37/Valge 1 (バス、トラム停留所:Kumu)。 「2006年2月26日公開の当クム美術館は、エストニア独立後に建築した最大の国立施設で、建物の外観だけでも見に行く価値があります。石灰岩の岩を部分的に切り出した円形の建築です。面積およそ5万 m²(538,196 ft²)に常設展示はエストニアの芸術に焦点をしぼり、幅広い時代の展示品を揃えます。多くの作品は質が非常に高く、一見の価値があります。また非常に興味深い展覧の方法として、ソビエト連邦領時代の芸術家が寄せた(自然発生的ではない)社会主義の主題への関心を読み解くことでしょう。現代美術の展示はネットアプリやSNSを組み込んで驚くべき作品が多く、見逃したり見落としたりしないでください。」最終更新2024年1月
  • 12 歌謡舞踏フェスの会場  外部リンク (バスや路面電車の停留所:Oru、Lasnamägi、 Lauluväljakのいずれか)。 「この巨大なモダニズム建築は、全エストニア歌謡祭が5年ごとに開催され、3万4千人の歌手やダンサーが出演し、大勢の聴衆に応えます。」最終更新2024年1月

ピリタ[編集]

植物園の遠景。テレビ塔からの眺め。

ピリタ地区(Pirita)は森林公園、植物園などの見どころがあり、都心から海岸道路をたどると数kmの距離。著名なエストニア人が永眠する森林墓地 Metsakalmistu も見どころ。

  • 13 タリン・テレビ塔 外部リンク、 Kloostrimetsa 58a (stop: Motoklubi)。 「高さ 314 m の独立塔。21階にある展望フロアは、地上170mとヨーロッパ北部で最も高い位置にある。タリン市内を見晴らし、晴天であれば視界はフィンランドに達する。」 €10。最終更新2023年12月
  • 14 タリン植物園 ENSV TA Tallinna Botaanikaaed 外部リンク (Bus no: 34A or 38 stop: Kloostrimetsa)。 「タリン市の東の外れ、都心からおよそ10 km、 ピリタ・セーリング・リクリエーション・センター( Pirita Sailing and Recreation Centre)まで 3 km。植物や演芸ファンにはぜひ訪れたい見どころ。入場券売り場のそばに「温室」があって、草木や花の咲く品種、サボテン類など豊富な資料を展示する。内部は年間を通して春の気温を保ち、冬も暖かく過ごせる。野外の園地は広大で、さまざまな花壇で楽しませる。」最終更新2024年1月
  • 15 森林墓地 Tallinna Metsakalmistu、 ピリタ Pirita (バス停:Metsakalmistu、路線は34Aまたは38)。 「タリン市内で最も著名な墓地。エストニア大統領コンスタンティン・パッツ(任期1918年 – 1918年)、レナルト・メリ(任期1992年 – 2001年)が眠り、チェスの天才と謳われたパウリ・ケレス(1916年生 - 1975年没)の埋葬地でもある。墓参に心が動かなくても木々の間を歩くと気持ちが落ち着く。」最終更新2024年1月
  • 16 ビルギッタ女子修道院 Pirita nunnaklooster 外部リンク、 Merivälja tee 18, 11911 Tallinn (ピリタ・ビーチ地区のピリタ川畔、修道院墓地(Cimitero di Santa Brigida)の東側。都心部からおよそ5km)。 「スカンジナビアの女性聖人を記念したカトリックの女子修道会。16世紀のカタコンベ(埋葬所)と遺跡でも著名。敷地に立つゲストハウスを修道女たちが運営し宿泊客を受け入れる。」最終更新2024年1月

ポティヤ・タリン[編集]

One of the wooden houses of Kalamaja

北タリン(w:en:Põhja-Tallinn

ハーベルスティ[編集]

博物館施設でもある水上飛行艇専用港 Lennusadam

W:en:Haabersti

する[編集]

中世週間に出会った町歩きガイドはコスチュームをまとっていた

浜辺[編集]

バルト海の砂浜

ビーチに掲げた旗(フラッグ)に注意して水泳に向いているかどうか確かめ、ご自身の責任で行動ましょう。緑は遊泳が安全、黄色は泳げるとはいえお勧めではないと意味し、赤の旗は水泳禁止を示します。

スポーツ[編集]

映画祭[編集]

音楽祭[編集]

エストニア歌謡舞踏フェス(2009年 撮影:Egon Tintse
自由広場

学ぶ[編集]

タリン工科大学、タリン大学、エストニア芸術アカデミーが夏季講習を開いています。

働く[編集]

英語教師をするなら、海外で英語を教える資格「TEFL」または同等の資格をとった人の募集があります。特にサマースクール(夏期学校)や英語力検定 TOEFL の準備期間なら、就業機会が見つかりやすくなります。

エストニア語が話せない人材は、それ以外の分野であまり求人はありませんが、IT 企業で英語ができる求人を出します(Skype など)。近隣のフィンランドなどスカンディック諸国と比べると給与水準は低く、他地域で雇用機会を利用する方が合理的かもしれません。日本国籍の人は労働許可証を申請してください。エストニアにおける労働許可は、EUおよびユーロ圏の一部であるから加盟国および関連国のパスポートを携帯する人には取得は簡単。

デジタル遊牧民なら、コワーキング・スペースを利用すれば良いので、今でもスペースはときどき新設されています。規模が大きめの施設の例は、スプリング・ハブ Spring Hub やリフト99 Lift99 などで、後者はアプリ開発専門で地域のスタートアップ分野との結びつきが強い業者です。無料で使いたいなら、市内中心部から南へ数百メートルにある国立図書館 national library[リンク切れ]。席数はたっぷりあるし、開館時間中はインターネット接続が無料で使えます。

働く[編集]

英語教師をするなら、海外で英語を教える資格「TEFL」または同等の資格をとった人の募集があります。特にサマースクール(夏期学校)や英語力検定 TOEFL の準備期間なら、就業機会が見つかりやすくなります。

エストニア語が話せない人材は、それ以外の分野であまり求人はありませんが、IT 企業で英語ができる求人を出します(Skype など)。近隣のフィンランドなどスカンディック諸国と比べると給与水準は低く、他地域で雇用機会を利用する方が合理的かもしれません。日本国籍の人は労働許可証を申請してください。エストニアにおける労働許可は、EUおよびユーロ圏の一部であるから加盟国および関連国のパスポートを携帯する人には取得は簡単。

デジタル遊牧民なら、コワーキング・スペースを利用すれば良いので、今でもスペースはときどき新設されています。規模が大きめの施設の例は、スプリング・ハブ Spring Hub やリフト99 Lift99 などで、後者はアプリ開発専門で地域のスタートアップ分野との結びつきが強い業者です。無料で使いたいなら、市内中心部から南へ数百メートルにある国立図書館 national library[リンク切れ]。席数はたっぷりあるし、開館時間中はインターネット接続が無料で使えます。

買う[編集]

ショッピングモール Viru Keskus

百貨店、ショッピングモール[編集]

ストックマン Stockmann

高級店、お土産店[編集]

買い物をするならまず、旧市街のヴォルViru)とその脇道を目指します。伝統的な商品なら毛糸のセーター、水晶や琥珀の細工物などを販売する屋台が立ち並びます。市馬の買い物は値段交渉の心づもりをしますが、交渉を受け付ける場所は一部のみ。土産物店で目にするバルト海の琥珀やロシアのマトリョーシカ人形はどちらもエストニアとその文化とは無関係。観光客によく売れるからという理由で売っています。

クリスマス・マーケット、 2010年12月

市場[編集]

レコード[編集]

食べる[編集]

Raekoja 広場を囲むレストランやカフェ

本格的なエストニア料理を食べるなら、旧市街でもラエコヤ広場(Raekoja plats)周辺に、それを呼び物にした店舗が集中しています。一般に価格は高めで、品質はこの中心地から外れた店舗と同等です。毎週末になると日帰りのフィンランド客で混み合う理由も、エストニア国内の基準では高めとは言え、隣のヘルシンキよりずっと安いからです。

古式ゆかしいヨーロッパの街角にグローバリゼーションの指標(右の壁の看板)
Maiasmokkは「甘味どころ」という名前のお店

お手頃[編集]

旧市街[編集]

旧市街の周辺[編集]

バルティック駅前市場周辺[編集]

旧市街の東隣り、コカコーラプラザ周辺(Coca-Cola Plaza)[編集]

中級店 Mid-range[編集]

Kohvik Moon
旧市街で出会う穴蔵レストランの一つ Vanaema Juures, (おばあちゃんの家)

高級店 Splurge[編集]

Vanaturu Kael 、旧市街

飲む[編集]

カフェ[編集]

おしゃれなカフェは、旧市街の中心に集まっています。興味深い店をあげておきます。

Nightlife[編集]

タリンのナイトライフは、街の小ささと不釣り合いなほどクレイジーです。かつて武装マフィアが肩をいからせていた時代は終わり、最近は、酔客の喧嘩は結婚式を控えた男性を送り出す独身男性のパーティーにつきものになりつつあります。飲む場所選びには注意が必要で、一見すると普通のクラブや安全そうなストリップクラブでも、観光客をカモにして(高額な飲食代を請求し)収入を得る店もあります。一般の地元客相手の店なら、ビールは1本せいぜいテンプレート:€2.50~4止まりです。

松明の踊りを見せる。旅芸人か大道芸人か

バーとパブ[編集]

旧市内 (vanalinn)[編集]

店の名前が目立つ「Hell Hunt」は通りの目印にもなる
自由広場の夜景
棚を埋め尽くすビール、「地ビール100種」の店頭(100 õlle koht)

それ以外[編集]

やはり旧市街を除くと、店舗はそれほど多くありません。

東部:

北部:

ナイトクラブ[編集]

教会の尖塔が特徴的とは言え、旧市街の北隅にある聖オラフ教会の塔と、町を挟んでその反対側にあるニグリステ通りの塔(聖ニコラス教会)は、非常によく似ていて見間違えやすいです。

クラブ・ハリウッドの店構え Club Hollywood
旧市街の壁
エストニア野外博物館の展示物

泊まる[編集]

テンプレート:Sleeppricerange

ホテル・オエローパをタリン・マリーナから眺める Hotel Euroopa

安宿[編集]

ホステル[編集]

ホテル[編集]

中級宿[編集]

高級宿[編集]

タリン都心部の夕景。高層建築はスイスホテルとラディソン・ホテル Swissotel、Radisson

安全に過ごす[編集]

タリンはヨーロッパで最も安全な首都に数えられ、他の都市と比べるなら軽犯罪は気にしなくて済む程度、暴力犯罪はまれです。

そうは言っても、スリに遭う危険性はさまざまな政府が自国民に警告しており、特に旧市街では、特に公共交通機関に乗っている間や旧市街のヴォル通り(Viru)では貴重品に注意してください。

主にロシア語を話す地域であるコプリ地区とラスナマエ地区は日没後には避けるのが賢明です(Kopli、Lasnamäe)。悪名高い「ゴプニク」文化(Gopnik)の温床というのは汚名だとして、実際には昼間なら西ヨーロッパや北アメリカの「治安が悪い地区」よりはるかに安全だと言われていても確かめに行く必要はありません。

タリンの観光客は、高額な料金を請求するタクシー運転手や「紳士クラブ」に狙われがちです。後者の多くは法外な価格と目に見えない「手数料」を組み合わせています。たったの数時間で月給全額を失っても構わないと思わないなら、近づかないでください。悪徳な施設はクレジットカードの情報を抜き取るスキミングその他、詐欺行為も頻発します。

キャンピングカーや車でタリンに着いた人は、車内に貴重品を置いたまま車を離れないでください。ナンバープレートで外国から来たとわかると、は残念ながら略奪被害は珍しくありません。車上荒らしの犯罪は主にタリンの港周辺と、その近くの通りで、キャンピングカーがたくさん停車する場所で発生します。安全を優先して公共駐車場を探したいのに見つけにくく、また場所柄もあまり良くないところ、かなり高額な料金がかかることも留意しておきましょう。

冬季の路面状況。実際にはタリンを含むエストニアの冬は全体にスカンジナビアやロシアの厳冬よりも穏やかではあるのですが、道路が凍結してスリップしやすい箇所はよくあります。

繋がる[編集]

Wi-Fi は多くの公共エリアやレストラン、ホテルやバーで利用でき、その多くは無料です。ワイヤレス・ネットワークの一覧は、ウェブサイト wifi.ee で管理されています。

絵はがきを送ろうと思ったら、商店のほとんどでポストカードも買えます。問題は郵便切手で、ほとんどの商店では扱わないから郵便局へ行くわけですが、所在地はエストニア郵便のWeb ページで確認しましょう。

大使館[編集]

詳細情報は、右のサイトでも確認できます。https://www.embassypages.com/estonia

  • 1 在エストニア日本国大使館 外部リンク (Jaapani Suursaatkond Eestis)、 Harju 6, 15069 Tallinn、 +372 6310-531、 FAX: +372 6310 533、 info@ti.mofa.go.jp。 平日9:00-12:30、13:30-17:45 休館日は土・日。その他の休館日あり。 領事窓口受付時間9:30-12:30、13:30-16:30。 「2023年3月27日から旅券の新規発行はオンライン申請が可能になりました。facebook公式ボード」最終更新2024年1月
  • 2 カナダ 外部リンク、 Toom-Kooli 13 2階、 +372 627 3311、 FAX: +372 627 3312、 tallinn@canada.ee。最終更新2024年1月
  • 3 フィンランド 外部リンク、 Kohtu 4、 +372-6103 200、 FAX: +372 610 3281、 sanomat.tal@formin.fi。最終更新2024年1月
  • 4 ジョージア 外部リンク、 Viru väljak 2, 10111 Tallinn、 +372 698 8590、 tallinn.emb@mfa.gov.ge。 (最終更新2020年2月)
  • 5 ドイツ 外部リンク、 Toom-Kuninga 11、 +372 627 5300, +372 627 5304(緊急時)、 info@tallinn.diplo.de。最終更新2024年1月
  • 6 ギリシャ、 Pärnu Mnt 12 1階、101 48 Tallinn、 +372 640 3560, +372 5349 6007(緊急時)、 FAX: +372 640 3561、 gremb.tal@mfa.gr。最終更新2024年1月
  • 7 マケドニア 外部リンク、 Suurtüki 4A-12, 10133 Tallinn、 +372 644 0479。 (最終更新2020年2月)
  • 8 Netherlands 外部リンク、 Rahukohtu 4-I、 +372 680 5500、 tal-ca@minbuza.nl。最終更新2024年1月
  • ルーマニア 外部リンク、 Ravala pst.5, et.5、 +372 715 1610、 FAX: +372 715 1613、 tallinn@mae.ro。 月-金 8:30-16:30。 (最終更新2021年12月)
  • 9 スウェーデン 外部リンク、 Pikk 28、 +372 640 5600、 swedemb@neti.ee。最終更新2024年1月
  • 10 イギリス 外部リンク、 Wismari 6、 +372 667 4700、 FAX: +372 667 4725、 TallinnConsular.Enquiries@fco.gov.uk。 予約制:月-木:10:00-昼、13:30-15:00。最終更新2024年1月
  • 11 アメリカ合衆国 外部リンク、 Kentmanni 20、 +372 668 8100、 FAX: +372 668 8265、 USASaatkond@state.gov。最終更新2024年1月

出かける[編集]

足を伸ばすなら。

  • マールドゥ en:Maardu – 東へ15 km の隣町
  • ジャガラの滝 en:Jägala Falls jawp – 東に20 km の地点にある国内最大の滝。Jägala juga
  • ラヘマー国立公園 jawp – 東におよそ 50 km。美しい森と海岸、湿地と沼地が広がり、興味深い邸宅が4軒ある。タリンから日帰りで訪問したり、公園に宿泊してハイキングも楽しめます。Lahemaa rahvuspark
  • スーマー国立公園(:voy:Soomaa National Park) – 南に約 60 km。エストニア第二の国立公園で、ラムサール条約に登録した沢地と沼地の保護区が著名(エストニア語で「スーマー」Soomaa は「沼地」)。思いがけず水泳が人気で、肌が若返ると言われています。四季より多い「5番目の季節」で知られます。
  • カベルネメ村 en:Kaberneeme – 海岸から東へ約40 km内陸にある村。この村の海岸は長さ 2 km にわたり、松林が縁取っています。Kaberneeme küla
  • ヴィリャンディ (英語版jawp – 丘陵の多い美しい古都。毎年恒例の「ヴィリャンディ民族音楽祭」が名物で、美しい公園に囲まれた旧市街と古城を囲む絵のような圧倒的な景観に出会えます。Viljandi
  • タルトゥ (英語版 jawp– 南東方向に車で2時間、バスで2時間30分のエマユギ河畔(Suur Emajõgi)のハンザ都市。著名な大学都市は博物館や美術館がたくさんある知的中心地ます。学生都市でもあります。面積ではエストニア第二の古都でもあります。Tartu linnまたはDorpat
  • パルディスキ (英語版jawp– 西に 40 km。この旧ソビエト連邦の閉鎖都市は軍事設備と産業関連の遺跡が揃っています。Paldiski linn
  • ヘルシンキフィンランド)– フェリーを利用すると2時間圏内。パスポートを忘れないでください(欧州連合国民の場合は国民IDカード可)。