4-エチルカテコール

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4-エチルカテコール
4-ethylcatechol[1]
識別情報
CAS登録番号 1124-39-6
PubChem 329760884
特性
化学式 C8H10O2
モル質量 138.16 g mol−1
外観 白色ないし薄い黄色の固体
融点

34-35℃

危険性
引火点 > 110 ℃ (CC)
関連する物質
関連する異性体 C8H10O2を参照
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

4-エチルカテコールカテコールの誘導体の一種。

生成[編集]

天然には酒類原料由来の成分から酵素の働きにより生じ、フェノール臭や薬箱臭と表現される香りの元となる[2]

揮発性有機化合物の一種のエチルベンゼンの代謝生成物であり、NADHの添加により酸化的DNA損傷が増加すると考えられている[3]

脚注[編集]

  1. ^ 4-エチルカテコール”. 富士フイルム和光純薬 (2018年10月12日). 2020年3月6日閲覧。
  2. ^ 微生物が作る酒類の香り」(PDF)『エヌリブ』第29巻、酒類総合研究所、2016年3月31日、2020年3月3日閲覧 
  3. ^ 居住環境中の揮発性有機化合物による免疫毒性および発がん性の分子機構とリスク評価”. 科学研究費助成事業データベース (2016年4月21日). 2020年3月6日閲覧。

関連項目[編集]