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オルダス・ハクスリー

オルダス・レナード・ハクスリー(Aldous Leonard Huxley, 1894年7月26日 - 1963年11月22日)は、イギリス作家。後にアメリカ合衆国に移住。彼はヨーロッパにおいて著名な科学者を多数輩出したハクスリー家の一員であった。祖父のトーマス・ハクスリーダーウィン進化論を支持した有名な生物学者、父は文芸雑誌を担当する文人、兄のジュリアン・ハクスリーもまた進化論で有名な生物学者で評論家。ジュリアンは1946年から1948年までユネスコ事務局長を務めている。 彼は小説、エッセイ、詩、旅行記など多数発表したが、小説によってその名を広く知られている。

第一次世界大戦後に20代で作家としてデビューした。1932年の『すばらしい新世界』では、胎児の頃から生化学的に管理され、洗脳的な教育によって欲求が満たされ管理されていることに疑問すら抱かない市民が生きる管理社会であるディストピアを風刺した。1937年に、眼の疾患の治療のためにアメリカ合衆国カルフォルニア州に移住する。なお彼の著書 The Art of Seeing によると、彼の視力の回復には、ベイツ・メソッドの実践と、アレクサンダー・テクニークのレッスンを創始者フレデリック・マサイアス・アレクサンダーから受けたことが大いに役立ったそうである。その後、神秘主義の傾向を強めていく。