辻本玲
辻本 玲(つじもと れい、1982年 -)は、日本のチェリスト。愛知県岡崎市生まれ。父の仕事の都合で生後4ヶ月から11歳までアメリカペンシルヴェニア州フィラデルフィアで育つ。7歳の時チェロを始める。
大阪府立豊中高等学校卒業。2006年東京芸術大学音楽学部器楽科弦楽器専攻を首席で卒業。 同学内にてアカンサス音楽賞受賞、2005年5月22日、神戸ワールド記念ホールで開催された、1000人のチェロ・コンサートに参加。 2008年1月よりロームミュージックファンデーションより奨学金を得て、シベリウスアカデミー(フィンランド)に留学、2010年1月よりベルン芸術大学(スイス)に留学している。
2015 年6 月1 日より日本フィルハーモニー交響楽団のソロ・チェロ奏者に就任[1] 。7月にはロシア国立交響楽団(ロシア国立シンフォニー・カペラ)との共演を果たす。2016年7月、クァルテット・エクスプローチェのメンバーとして、CD「クァルテット・エクスプローチェ ~響炎する4本のチェロ~」を発売、CD発売記念ツアーを開催した。 2020年1月1日よりN響契約団員(首席)
使用楽器は、NPO 法人イエロー・エンジェルより1730 年製作のアントニオ・ストラディヴァリウスを貸与されている。
コンクール・受賞歴[編集]
- 2003年 第72回日本音楽コンクール 第2位・聴衆賞
- 2007年度青山音楽賞新人賞受賞
- 2009年第2回ガスパール・カサド国際チェロコンクール第3位入賞、併せて日本人作品最優秀演奏賞受賞
- 第8回札幌ジュニアチェロコンクール優秀賞
- 第9回日本クラシック音楽コンクール第3位
- 第5回ビバホールチェロコンクール特別賞
- 第14回摂津音楽祭大阪21世紀協会賞
- 第12回(2013年度)齋藤秀雄メモリアル基金賞[2]
- 第25回(2015年度)青山音楽賞 青山賞[3]
など受賞多数。
師事歴[編集]
リサイタル・室内楽コンサート活動[編集]
- 大阪市中央公会堂における「朝のクラシック」シリーズでリサイタルデビュー
- ザ・フェニックスホール(大阪)
- 六花亭ホール(北海道)
- JTが育てるアンサンブルシリーズ
- NHK-FM「名曲リサイタル」
- VIOLASPACE
- 及川浩治トリオBee
- クァルテット・エクスプローチェ
- トッパンホールのランチタイムコンサート等、数多くの室内楽コンサートで活躍している。
共演[編集]
これまでに、芸大フィルハーモニア、仙台フィルハーモニー管弦楽団、群馬交響楽団、慶応義塾アインクライネスオーケストラ、関西フィルハーモニー管弦楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、ロシア国立交響楽団等と共演。2006,2007年、五嶋みどりが主催する「Community Engagement Program」に参加し、世界各地で共演。五嶋みどりに賞賛される。
脚注[編集]
- ^ 「日本フィル ソロ・チェロ就任のお知らせ」2015年6月1日
- ^ 「第12回 齋藤秀雄メモリアル基金賞」2013年10月22日
- ^ 「2015年 《第25回》 青山賞」