荻巣樹徳

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荻巣 樹徳(おぎす みきのり、1951年1月22日 - )は日本の植物学者、プラントハンターである。中国を主なフィールドとし、バラ科ロサ・キネンシスRosa chinensis)やヘレボルス・チベタヌス (Helleborus thibetanus) の自生種の再発見などで知られる。

略歴[編集]

愛知県に生まれた。少年の頃から植物栽培に興味を持ち、日本の伝統園芸植物の栽培技術を学び、大学へは進まず、オールドローズのコレクションで知られるベルギーのカラムタウト樹木園へ留学、その後もオランダのボスコープ植物試験場、イギリスキューガーデン、ウィズレー植物園で学んだ。中国で植物調査をするために、四川大学の方文培教授(Fang Wen-Pei、1899-1983)のもとに留学し、中国の植物を学んだ。19世紀末にフランスの宣教師、博物学者、アルマン・ダヴィドが標本を採集して以来、見つけられていなかったヘレボルス・チベタヌス (Helleborus thibetanus)を再発見するなどの功績をあげた。

1995年に王立園芸協会からヴィーチ記念メダルを受賞した[1]:52 。2004年吉川英治文化賞を受賞した。

著書[編集]

脚注[編集]

参考文献[編集]