深草駿哉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
深草 駿哉
くふうハヤテベンチャーズ静岡 #10
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 宮崎県
生年月日 (2001-08-10) 2001年8月10日(22歳)
身長
体重
163 cm
75 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

深草 駿哉(ふかくさ ゆうや、2001年8月10日 - )は、宮崎県出身のプロ野球選手捕手)。くふうハヤテベンチャーズ静岡所属。

来歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学1年生の時に野球を始め、投手遊撃手を経験。日章学園中学校では強肩を買われて捕手に転向した[1]。中学3年生のときには2016年度全日本少年夏季軟式野球大会でベスト8に入る[2][3]

日章学園高等学校時代は監督からの指示で一度は投手としてプレーしていたが、1年冬に捕手への再転向を直訴し、2年夏から正捕手となった[1]。すると、監督から「走られたのをほとんど見たことない」といわれる強肩で活躍を見せる他、打撃面でも2018年の秋季九州大会では打てる2番打者として11打数8安打を記録した[4]。3年生時の2019年に、第91回選抜高等学校野球大会に出場した[4]。中学・高校での同期に平野大和がいる。

2020年社会人野球熊本ゴールデンラークスヘ入団した。

KAL・熊本時代[編集]

2021年からは熊本ゴールデンラークスが発展的に解消して結成された火の国サラマンダーズに所属している。43試合の出場で打率.240、1本塁打、10打点を記録した。

2022年は48試合の出場で打率.231、2本塁打、15打点を記録。九州アジアリーグ連覇後に開催された独立リーググランドチャンピオンシップでは、先発捕手として2試合ともに出場し、チーム初の日本一に貢献した。

2023年はアスリートコンサルタント・鴻江寿治主宰の自主トレ合宿への参加や、臨時コーチ・坂口智隆のアドバイスを契機に、課題としていた打撃が飛躍的に成長した[5]。正捕手として70試合に出場し、打率.342(リーグ5位)、5本塁打、31打点、出塁率.448(リーグ3位)を記録し[6]、三振は規定到達者最少の18のみだった。チームはリーグ2連覇と2年連続の日本一を達成し、同年のグランドチャンピオンシップでも2試合ともに先発出場した。11月6日に行われた年間表彰式「ヤマエグループ九州アジアリーグ AWARDS 2023」にて、リーグのベストナイン(捕手)と最優秀選手賞(MVP)に選出されたことが発表された[7][8]

静岡時代[編集]

2024年1月24日くふうハヤテベンチャーズ静岡への入団が発表された。背番号は火の国時代と同じ10[9]

選手としての特徴・人物[編集]

遠投110m[1]二塁までの送球タイムは1.77秒の強肩の持ち主[8]。身長163cmと小柄ながらガッツあふれるプレースタイルを見せる選手で[8]、2019年のセンバツ出場当時は大会登録選手のうち最も小柄な身長158cmだった[1]

2021年度ドラフト会議で指名を受けた石森大誠とは火の国サラマンダーズ1年目にバッテリーを組んでいたほか、料理が得意であることから石森の分の食事も作るなど、グラウンドの内外で石森を支えた[10]

詳細情報[編集]

九州アジアリーグでの年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2021 熊本 43 128 100 13 24 8 0 1 35 10 0 0 7 1 18 - 2 20 2 .240 .364 .350 .714
2022 48 150 130 14 30 6 1 2 44 15 0 1 6 1 9 - 4 23 7 .231 .299 .338 .637
2023 70 245 196 42 67 11 2 5 97 31 1 2 4 4 33 - 8 18 3 .342 .448 .495 .943
通算:3年 161 523 426 69 121 25 3 8 176 56 1 3 17 6 60 - 14 61 12 .284 .353 .413 .767
  • 2023年度シーズン終了時

背番号[編集]

  • 10 (2021年 - )

脚注[編集]

  1. ^ a b c d “日章学園、小さな「要」信頼厚く 深草捕手 身長158センチ遠投110メートル”. 西日本新聞. (2019年3月25日). https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/496826/ 2021年12月4日閲覧。 
  2. ^ “野手のタレント揃いだった昨年初の選抜出場の日章学園。主力選手進路一覧!”. 高校野球ドットコム. (2020年5月17日). https://www.hb-nippon.com/news/36-hb-bsinfo/41602-bsinfo20200517004 2021年12月4日閲覧。 
  3. ^ 日章学園中学校|第33回全日本少年軟式野球大会”. 公益財団法人 全日本軟式野球連盟. 2021年12月4日閲覧。
  4. ^ a b “合言葉は「監督を男にする」 日章学園、甲子園初勝利へ”. 朝日新聞. (2019年3月24日). https://www.asahi.com/articles/ASM3G7D82M3GTNAB00Y.html 2021年8月28日閲覧。 
  5. ^ 田尻耕太郎「甲斐拓也より小柄な163cmの「打てる捕手」。坂口塾&鴻江合宿で激変し、ドラフト候補浮上か」『Yahoo!ニュース』、2023年6月5日。2023年10月5日閲覧。
  6. ^ 【独立リーグ】個人ランキング-2023 ヤマエグループ 九州アジアリーグ”. 一球速報.com. OmyuTech. 2023年10月5日閲覧。
  7. ^ 2023 ヤマエグループ九州アジアリーグ 個人賞”. 一般社団法人 九州アジアプロ野球機構 (2023年11月6日). 2023年11月7日閲覧。
  8. ^ a b c 田尻耕太郎「年間MVPは深草駿哉(火の国サラマンダーズ)。元DeNA大河らがベストナイン【九州アジアリーグ】」『Yahoo!ニュース』、2023年11月7日。2023年11月7日閲覧。
  9. ^ くふうハヤテベンチャーズ静岡 新⼊団選⼿、スタッフおよびトレーナーのお知らせ』(プレスリリース)ハヤテ223、2024年1月24日https://hayate.co.jp/pdf/20240124_hayate223_press_release.pdf?2024012412024年1月26日閲覧 
  10. ^ “バッテリーの絆深く 石森投手(火の国)ドラフト指名 食生活支えた深草捕手”. 熊本日日新聞. (2021年10月12日). https://kumanichi.com/articles/429581 2021年12月4日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]