朽ちないサクラ

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朽ちないサクラ
著者 柚月裕子
発行日 2015年2月28日
発行元 徳間書店
ジャンル 警察小説
ミステリ小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
ページ数 320
次作 月下のサクラ
公式サイト www.tokuma.jp
コード ISBN 978-4-19-863905-1
ISBN 978-4-19-894323-3文庫判
ウィキポータル 文学
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朽ちないサクラ』(くちないサクラ)は、柚月裕子による警察小説

徳間書店の雑誌『読楽』において、2012年6月号から2013年4月号までの偶数月号と、2013年7月号から2014年3月号までの奇数月号に掲載された。徳間書店から2015年2月10日に単行本[1]2018年3月7日徳間文庫版が発売された[2]。第5回徳間文庫大賞受賞[3]

2024年、映画化予定。

あらすじ[編集]

女子大生がストーカーの男に殺害される。米崎県警平井中央署生活安全課は、女性の両親が提出したストーカー行為の被害届を、すぐに受理せず一週間先延ばししていた。地元紙の米崎新聞は、平井中央署が被害届の受理を後回しにして、慰安旅行に出かけていたことをスクープする。県警は慰安旅行の日程を誰が米崎新聞社に漏らしたのか犯人捜しをしていた。

そんな中、県警本部で県民の苦情受付やマスコミ対応を担当する広報広聴課の職員・森口泉は、親友で米崎新聞社の県警担当記者でもある津村千佳から、「話したいことがあるから会えないか?」とのメールを受け取る。泉は迷ったが、千佳に会うことを決める。実は泉は、千佳に慰安旅行の情報をうっかり漏らしてしまい、千佳に口止めしていたのだ。

イタリア料理店の個室で泉と対面した千佳は、スクープ記事のネタ元は自分ではないと頑なに否定する。「この件には、何か裏があるような気がする」そう告げて千佳は泉と別れた。その1週間後、千佳は遺体となって発見される。はたして千佳の訴えは本当だったのか。そして、千佳はなぜ亡くなったのか。泉は警察学校の同期で、渦中の平井中央署生活安全課の刑事・磯川俊一とともに、千佳の死に関する調査を独自に開始する。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

森口泉(もりぐち いずみ)
米崎県警広報広聴課 県民安全相談係の事務職員。28歳。
母子家庭で育ち、大学卒業後は東京の服飾メーカーで働いていた。
母の病気を機に地元に戻り、25歳のときに一般職採用で県警に入庁する。
磯川俊一(いそかわ しゅんいち)
米崎県警平井中央署生活安全課の刑事。巡査。26歳。
大学卒業後に県警に入庁し、警察学校で泉と同期になる。
それから泉に片思いしているが、泉からは弟のような存在に思われている。
津村千佳(つむら ちか)
米崎新聞社の県警記者クラブ担当。泉の高校時代からの親友。29歳。
泉とは一時疎遠になっていたが、県警で再会し二人で会うようになる。
上司の兵頭と不倫している。

米崎県警関係者[編集]

富樫隆幸(とがし たかゆき)
広報広聴課の課長。
高橋惣一(たかはし そういち)
広報広聴課の課長補佐。
根岸友和(ねぎし ともかず)
広報広聴課県民安全相談係の係長。
竹田勝(たけだ まさる)
広報広聴課情報公開係の係長。
新井美佐子(あらい みさこ)
広報広聴課県民安全相談係職員で、泉の先輩。

書誌情報[編集]

オーディオブック[編集]

2023年3月31日より、audiobook.jpで配信された[4]。ナレーターは長谷川りく、岩崎了浅科准平、桜木信也、水島愛美、仲村かおり[4]

映画[編集]

朽ちないサクラ
監督 原廣利
脚本 我人祥太
山田能龍
原作 柚月裕子
製作 遠藤里紗
宮川宗生
製作総指揮 後藤哲
出演者 杉咲花
萩原利久
森田想
坂東巳之助
駿河太郎
遠藤雄弥
和田聰宏
藤田朋子
豊原功補
安田顕
音楽 森優太
撮影 橋本篤志
編集 鈴木翔
原廣利
制作会社 ホリプロ
製作会社 映画「朽ちないサクラ」製作委員会
配給 カルチュア・パブリッシャーズ
公開 日本の旗 2024年6月21日(予定)
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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2024年6月21日に公開予定。主演は杉咲花[5][6]

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

脚注[編集]

  1. ^ "朽ちないサクラ(単行本)". 徳間書店. 2024年3月12日閲覧
  2. ^ "朽ちないサクラ(文庫本)". 徳間文庫. 徳間書店. 2024年3月12日閲覧
  3. ^ 第5回徳間文庫大賞受賞作は、柚月裕子さんの『朽ちないサクラ』に決定しました!”. 徳間書店. 2024年5月17日閲覧。
  4. ^ a b 朽ちないサクラ”. オトバンク. 2024年5月17日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h "杉咲花主演で柚月裕子『朽ちないサクラ』実写映画化決定 「緊張を抱きながら演じました」". リアルサウンド映画部. blueprint. 3 February 2024. 2024年3月12日閲覧
  6. ^ "杉咲花主演!「孤狼の血」柚月裕子の小説「朽ちないサクラ」を実写映画化". 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム. 3 February 2024. 2024年3月12日閲覧
  7. ^ a b "警察内部の"闇"に迫るサスペンスミステリー『朽ちないサクラ』萩原利久、豊原功補、安田顕が出演決定". MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 12 March 2024. 2024年3月12日閲覧
  8. ^ a b "萩原利久&豊原功補&安田顕、杉咲花主演『朽ちないサクラ』出演 特報&キャラビジュ". シネマカフェ. イード. 12 March 2024. 2024年3月12日閲覧
  9. ^ a b c d e 杉咲花が警察組織の闇に対峙する「朽ちないサクラ」予告編、新キャスト6名も解禁”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年4月9日). 2024年4月9日閲覧。
  10. ^ a b 『朽ちないサクラ』映画公式サイト”. 2024年5月17日閲覧。
  11. ^ 杉咲花主演『朽ちないサクラ』本予告&ポスター公開 森田想、駿河太郎ら新キャストも”. リアルサウンド映画部. blueprint (2024年4月9日). 2024年4月9日閲覧。

外部リンク[編集]

小説
映画