太郎冠者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

太郎冠者(たろうかじゃ)は狂言に登場する役柄のひとつ。

狂言においては主に仕える召使いの筆頭として登場するが[1]、演目によってその性格は大きく異なる[2]。冠者は「成人した男子」を指す語で、『礼記』の冠義にある「已冠而字之,成人之道也」を語源とする[3]。元々は武士などに仕える従者・使用人の筆頭格の者を指す通称であった[4]

太郎冠者に続く者として次郎冠者(じろうかじゃ)三郎冠者(さぶろうかじゃ)が登場する演目もある[5]

脚注[編集]

  1. ^ 小林 2005年、188頁
  2. ^ 狂言まめ知識”. 万作の会 (2013年9月17日). 2014年1月15日閲覧。
  3. ^ 太郎冠者”. 歌舞伎美人. 2014年1月15日閲覧。
  4. ^ 太郎冠者”. コトバンク(デジタル版 日本人名大辞典+Plus). 2014年1月15日閲覧。
  5. ^ 能楽用語辞典:太郎冠者”. the能ドットコム (2013年3月19日). 2014年1月15日閲覧。

参考文献[編集]