南七真

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南七真(なんしちしん)は、北宋の時代に道教全真教金丹派中国語版(南宗)で奉られた七名の重要人物を指す、彼らの多くが南方で活動したため「南七真」と呼ばれている。

概要[編集]

熙寧2年(1069年)に、南宗初期の祖師張伯端は、成都で広陽真人である劉海蟾に出会い、修練を経ることになった。それを張伯端劉永年中国語版石泰中国語版に伝え、石泰は薛式中国語版伝え、薛式は陳楠中国語版に伝え、陳楠は白玉蟾中国語版に伝え、白玉蟾は彭鶴林に伝えた。

南五祖は鍾離権呂洞賓の内丹思想を受け継ぎ、内丹を修練し即ち「性・命」を主とし、儒教仏教道教の三つの教えを同源一理としたのである。北方の全真派の思想とは異なり、南方では主に符籙中国語版雷法中国語版を重視し、出家を提唱しなかった。

南七真[編集]