三日木人

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三日木 人(みかぎ じん、1950年11月16日ー )は、日本の歴史小説家、歴史研究家。本名、土屋哲夫。徳島県三好市生まれ。第22回歴史浪漫文学賞受賞。

経歴[編集]

徳島県三好市三野町の神主の家系に生まれる。生家は鎌倉時代から続く旧家。郡司(市長以上、県知事未満に相当)となった家柄で、本人は21代目当主にあたる。

学卒後、編集者を経て、編集制作会社を30年以上にわたって主宰。その後、作家に転身する。

三好市ゆかりの武将三好長慶シリーズ『新・三好長慶伝-龍は天道をゆく』『三好長慶の遺命-篠原長房士魂録』『われは鬼なり-十河一存伝』の三好三部作の著者として知られ、これら著作は、「三好長慶NHK大河ドラマ誘致推進協議会(徳島・関西)」「徳島県人会近畿連合会」「近畿三好ふるさと会連合会」、さらに「三好長慶会」をはじめとする三好長慶顕彰諸団体(通称:三好ネットワーク/11団体加入)などの推奨図書として刊行されている。

また、オリジナル小説投稿サイト「カクヨム」にも海石榴の筆名で時代小説等を投稿しており、「首切り山田浅右衛門の憂鬱」(短編)、「首切り山田浅右衛門season2破邪の剣」(短編)、「真田幸村の恋」(長編)等は名作として、2023年の投稿以来、多くの読者に親しまれている。

書籍[編集]

  • 『ヒノイチ!真田幸村忍群伝』2016年2月、風詠社 ISBN978-4-434-21650-3
  • 『北斎夢枕草紙-娘お栄との最晩年』2017年10月、本の泉社 ISBN978-4-7807-1651-1
  • 『新・三好長慶伝-龍は天道をゆく』2019年10月、幻冬舎 ISBN978-4-344-92436-9
  • 『体験的「定年作家」のススメ』2021年7月、つむぎ書房 ISBN978-4-910205-72-4
  • 『三好長慶の遺命-篠原長房士魂録』2021年10月、郁朋社 ISBN978-4-87302-744-9
  • 『われは鬼なり-十河一存伝』(第22回歴史浪漫文学賞受賞作)2022年8月、郁朋社 ISBN978-4-87302-769-2
  • 電子書籍『画狂残日録-北斎と馬琴、そしてお栄』2022年8月、アマゾンASIN:B0B94HNHGZ
  • 電子書籍『北斎の娘-お栄恋々』2022年10月、アマゾンASIN:B0BKYYS9KP
  • 電子書籍『淫ら絵の女 枕絵師・英泉』2023年5月、アマゾンASIN:B0C5DBQXV4
  • 電子書籍『蔦屋重三郎ー吉原出世乃花道』2023年11月、アマゾンASIN:B0CP79GW6R
  • 電子書籍『写楽の女』2024年4月、アマゾンASIN:B0D2N1HMQP

論文 [編集]

・「織田信長との対比で考察する三好長慶の政治的先進性」(「戦国初の天下人・三好長慶」の政治手法が織田政権に及ぼした影響)2023年10月、戎光祥出版『歴史研究』第175号収載、ISBN978-8-86403-491-3

脚注[編集]

1.三好ゆかりの長慶公を大河に 市民依頼で小説出版 朝日新聞デジタル 2019年10月30日

2.三好出身の作家三日木さん 三好長慶像を小説に 徳島新聞デジタル 2019年12月7日

3.歴史小説家の三日木さん(三好市出身)三好家を支えた賢臣・篠原長房を小説に 徳島新聞デジタル 2021年10月24日

4.「三好長慶の遺命 篠原長房士魂録」信長を恐れさせた家老 徳島新聞デジタル 2021年11月11日

5.三好家重臣 篠原長房に迫る 読売新聞オンライン 2021年12月23日

6.戦国武将・三好長慶の末弟、十河一存の姿 小説に「3部作完結」徳島新聞デジタル 2022年9月6日

7.「鬼十河」の生涯 小説に 読売新聞オンライン 2022年9月11日

8.「鬼十河」活躍描く 三日木さん(徳島出身)小説刊行 四国新聞WEB 2022年9月26日

9.三好三部作完結編 寄贈-YouTube 池田ケーブルネットワーク 2022年9月27日(取材日)

10.勇将「鬼十河」の生涯を描く 徳島出身・三日木さんが歴史小説 朝日新聞デジタル 2022年11月3日