ブラックバット

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ブラックバット(The Black Bat)は、1930年代パルプ・マガジンで活躍した2人のキャラクターの名前である。

初代[編集]

最初のブラックバットは「ブラックバット・ディテクティヴ・ミステリーズ(Black Bat Detective Mysteries)」誌(6号で終わった短命なパルプ・マガジン)に登場した。これは1933年から1934年の間に、マレイ・ラインスター(ペンネーム。本名はウィリアム・フィッツジェラルド・ジェンキンズ (William Fitzgerald Jenkins) )によって書かれた。

彼は、サイモン・テンプラーが“セイント”と呼ばれるのと同様に、謎のヒーローの仮の呼称として「ブラックバット」と呼ばれた。しかし、サイモン・テンプラーと異なる点は、ブラックバットの本名は作品中で決して明かされることはなかったことである。

二代目[編集]

1939年7月、ネッド・パインズ・スリリング・パブリケーションズ社(Ned Pines' Thrilling Publications)は、「ブラック・ブック・ディテクティブ(Black Book Detective)」という新しいパルプ・マガジンを発刊した。

メインライターはノーマン・ダニエルズ(G・ウェイマン・ジョーンズという共同ペンネームで執筆)であった。

物語は、謎のクライムファイター(=犯罪者退治専門のヒーロー)・ブラックバットこと元地区検事アンソニー・クイン(Anthony Quinn)の戦いを描くものであった。

他の多くのパルプ小説の登場人物たちと明白に異なるのは、このブラックバットには明確なオリジン・ストーリー(クインがどうして酸を浴びて盲目になったのか、またクライムファイターであるブラックバットになったのかについて)が設定されたことである。

「ブラックバット・ディテクティヴ」誌は1939年7月から1953年の冬まで62号が刊行され、第二次世界大戦を生き延びた数少ないパルプ・マガジンのひとつとなった。

シャドードック・サヴェジのような他のパルプヒーローと同様に、このブラックバットはDCコミックスバットマンに大きな影響を与えた。