ファイヨー・オン・ザ・バイユー

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ファイヨー・オン・ザ・バイユー
ネヴィル・ブラザーズスタジオ・アルバム
リリース
録音 ルイジアナ州ボガルーサ スタジオ・イン・ザ・カントリー
ルイジアナ州ニューオーリンズ シー・セイント・スタジオ
ニューヨーク アトランティック・スタジオ
ジャンル R&Bソウル、ニューオーリンズ・ファンク
時間
レーベル A&Mレコード
プロデュース ジョエル・ドーン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 166位(アメリカ[1]
  • ネヴィル・ブラザーズ アルバム 年表
    ネヴィル・ブラザーズ
    (1978年)
    ファイヨー・オン・ザ・バイユー
    (1981年)
    ネヴィライゼーション
    (1984年)
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    ファイヨー・オン・ザ・バイユー[注釈 1]』(Fiyo on the Bayou)は、アメリカ合衆国R&Bグループ、ネヴィル・ブラザーズ1981年A&Mレコードから発表した2作目のスタジオ・アルバム

    背景[編集]

    収録曲のうち2曲は、アート・ネヴィルが所属していたミーターズの曲のリメイクで、「ヘイ・ポッキー・ウェイ」はアルバム『Rejuvenation』(1974年)に「Hey Pocky A-Way」というタイトルで収録されており[2]、「ファイヤー・オン・ザ・バイユー」は1975年にリリースされた同名アルバムからの曲である[3]アーロン・ネヴィルは、それに関して「これらの曲をもっと多くの人々に聴いてほしかった」とコメントしている[4]

    「ブラザー・ジョン」は、ヒューイ・"ピアノ"・スミスのクラウンズで活躍したシンガーでありマルディグラ・インディアンのビッグ・チーフでもあった"スカーフェイス"・ジョン・ウィリアムズを追悼してシリルが書き、ワイルド・チャピトゥーラスのデビュー作『The Wild Tchoupitoulas』(1976年)で演奏されたもの[5]

    「モナ・リザ」はナット・キング・コールの歌唱で大ヒットした曲のカヴァー。本作のレコーディングに当たって、ネヴィル・ブラザーズのファンだったベット・ミドラーがプロデューサーのジョエル・ドーンを紹介したという経緯があり[4][6]、本作ではミドラーに捧げる歌として取り上げられた。

    「ファイヤー・オン・ザ・バイユー」と「シッティング・イン・リンボー」ではシシー・ヒューストンがボーカル・アレンジを担当し、娘のホイットニー・ヒューストンと共にバックグラウド・ボーカルで参加している[7]

    反響・評価[編集]

    本作はBillboard 200で166位に達し、バンド初の全米チャート入りを果たした[1]。本作からは「シッティング・イン・リンボー」がシングル・カットされたが[8]、シングルの方はチャート入りを果たせなかった[1]

    音楽評論家のロバート・クリストガウは本作にB+を付け「ジャック・ニッチェがプロデュースした前作と違い、このアルバムはガンボのような響きで、魂は上向きになり肉体は抗えない」と評している[9]。また、キース・リチャーズは本作を、1981年に発表された最高のアルバムの一つと評した[4]。『ローリング・ストーン』誌が選出した「1980年代のベスト・アルバム」では66位にランク・イン[4]

    収録曲[編集]

    1. ヘイ・ポッキー・ウェイ "Hey Pocky Way" (Art Neville, George Porter, Joseph Modeliste, Leo Nocentelli) – 4:13
    2. スウィート・ハニー・ドリッパー "Sweet Honey Dripper" (Art Neville) – 5:18
    3. ファイヤー・オン・ザ・バイユー "Fire on the Bayou" (Art Neville, Cyril Neville, G. Porter, J. Modeliste, L. Nocentelli) – 5:18
    4. テン・コマンドメンツ・オブ・ラヴ "Ten Commandments of Love" (Marshall Paul) – 3:45
    5. シッティング・イン・リンボー "Sitting in Limbo" (Guilly Bright-Plummer, Jimmy Cliff) – 4:14
    6. ブラザー・ジョン/アイコ・アイコ "Brother John / Iko Iko" (Cyril Neville, Earl King) – 5:36
    7. モナ・リザ(ベット・ミドラーに捧ぐ) "Mona Lisa" (Jay Livingston, Ray Evans) – 3:46
    8. ラン・ジョー "Run Joe" (Joe Willoughby, Louis Jordan, Walter Merrick) – 3:35

    参加ミュージシャン[編集]

    ホーン・セクション

    • デヴィッド・ファットヘッド・ニューマン - テナー・サクソフォーン・ソロ
    • アマディ・キャステネル - サクソフォーン
    • カール・ブロウイン - バリトン・サクソフォーン
    • ジム・ウェバー - トランペット
    • ジョセフ・フォックス - トランペット
    • ジム・ダッガン - トロンボーン
    • ワーデル・カゼア - ピアノ(on #4)、ホーン・アレンジ、ストリングス・アレンジ
    • レオン・ペンダーヴィス - ストリングス・アレンジ
    • アル・ブラウン - ストリングス・コントラクター

    ゲスト・ミュージシャン

    • ドクター・ジョン、キーボード(on #6, #8)、パーカッション(on #6)、アレンジ(on #6, #8)
    • ラルフ・マクドナルド - パーカッション(on #1, #2, #5, #8)
    • アイヴァン・ネヴィル - パーカッション(on #3)
    • チャールズ・ネヴィル・ジュニア - パーカッション(#3)
    • ケネス・ウィリアムス - パーカッション(on #3)
    • Quay Hozchen - バックグラウンド・ボーカル(on #2)
    • ザック・サンダース - バックグラウンド・ボーカル(on #2)
    • バビ・フロイド - バックグラウンド・ボーカル(on #2)
    • シシー・ヒューストン - ボーカル・アレンジ、バックグラウンド・ボーカル(on #3, #5)
    • ホイットニー・ヒューストン - バックグラウンド・ボーカル(on #3, #5)
    • エルテサ・ウェザーズバイ - バックグラウンド・ボーカル(on #3, #5)
    • シャーメイン・ネヴィル - バックグラウンド・ボーカル(on #3)

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ 旧規格盤(D18Y4111)の表記は『ファイヤー・オン・ザ・バイユー』だったが、後の再発盤で表記が変更された。

    出典[編集]