トーハツ・ロードレーサー

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(本項目は『日本モーターサイクル史』を参考文献とする)

トーハツ・ロードレーサーでは、東京発動機製ロードレーサーについて説明する。ロードレーサーとは、ロードレースに使用する競技用バイクのことである。

ランペット シリーズ[編集]

ランペットレーサー[編集]

ランペットレーサーは、ロードスター(roadster)ランペットCA1を基に製作された1961年型市販ロードレーサーである[1]

ランペットCR2[編集]

ランペットCR2は、1962年型市販ロードレーサーである。日本国内の50ccクラスのレースでは常勝マシンであった。フレームは高剛性化をはかり、全周溶接式である。CR2にはワークスマシンもあり、出力は9ps以上である[2]

1980年代末には当時10月10日(体育の日)に行われていたタイムトンネルにおける出走が確認されている。所有者兼ライダーは茨城県水戸市に住むY.M.氏。同氏はバイク雑誌「Clubman」6号においてインタビューを受けており、Tohatsu CR2 とライバルであるHonda CR110 の比較をしている。タイムトンネルにおいて、M氏の兄であるK.M.氏はCR110 で出走しており、この比較は参考になる点が多い。要約すると、「エンジンのレスポンスや加速といった点からはCR2の方が上だが、空冷2ストという点で冷却性に問題があり、信頼性を考慮する場合はCR110の方が上である」としている。

2011年9月4日に終了したヤフーオークションにおいてCR2の出品が確認されている。43件の入札ののちに確定した落札価格は160万1千円だった。

50ツインレーサー[編集]

50ツインレーサーは、ロードレース世界選手権用に開発された1962年型ワークスマシンのロードレーサーである[2]

参考文献[編集]

  • 『日本モーターサイクル史 1945→2007』八重洲出版ヤエスメディアムック 169〉、2007年7月30日 発行。ISBN 978-4861440717 

脚注[編集]

  1. ^ a b 日本モーターサイクル史』(p279)より。
  2. ^ a b c d 日本モーターサイクル史』(p286)より。