トリニトロメタン

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トリニトロメタン
構造式
別名ニトロホルム
分子式CH(NO2)3
密度1.5967 g/cm3,
融点15 ℃
沸点45–47 ℃
爆薬としての性質
危険性

トリニトロメタン (trinitromethane) はニトロ化合物の一種で、メタンの水素原子を3個ニトロ基で置き換えた構造を持つ。爆薬として用いられる。

室温で結晶となる。水に溶けると強い黄色を呈する。急熱すると爆発する。炭素原子上の水素原子の酸性度が高く、各種金属塩をつくる。アセチレンに水銀触媒で白色発煙硝酸を作用させると生成する。

カリウム塩[編集]

化学式 C(NO2)3K+。黄色結晶。水に可溶、エタノールに難溶、エーテルに不溶。97–99°Cで爆発する。

アンモニウム塩[編集]

化学式 C(NO2)3NH4+。黄色針状結晶。約200°Cで分解する。

関連項目[編集]