チョートゥー石

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チョートゥー石(kyawthuite)
分類 酸化鉱物
化学式 Bi3+Sb5+O4
結晶系 単斜晶系
対称 I2/c
単位格子 a = 5.46, b = 4.89
c = 11.85 [Å], β = 101.20° (approximated); Z = 4
モース硬度 5.5
光沢 ダイヤモンド光沢
オレンジ色
比重 8.256
文献 [1][2]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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チョートゥー石[1](チョートゥーいし、チョートゥーアイト[読み疑問点]、kyawthuite)はBi3+Sb5+O4[2] という式を持つ非常に希少な鉱物である。

解説[編集]

チョートゥー石は様々な宝石鉱物が採れることで有名なミャンマーモゴックで発見された[3]。2010年に他の鉱物に混じって採取されたが、調べてみると既存のどの鉱物とも一致せず、X線当ててみたところ触媒に使われるアンチモン酸ビスマスと同じ構造だとわかり、2015年に新鉱物に認定されたという経緯がある。

名前はミャンマーの鉱物学者・岩石学者・宝石学者であるチョー・トゥー博士にちなむ[4]

この鉱物は現在、世界で一つしか発見されておらず、カットされた標本がロサンゼルス自然史博物館に保管されている[5]

脚注[編集]

  1. ^ a b Kyawthuite: Kyawthuite mineral information and data”. Mindat.org. 2016年3月4日閲覧。
  2. ^ a b Kampf, A.R., Rossman, G.R. and Ma, C. (2015) Kyawthuite, IMA 2015-078. CNMNC Newsletter No. 28, December 2015, 1863; Mineralogical Magazine 79, 1859–1864
  3. ^ Mogok Township, Pyin-Oo-Lwin District, Mandalay Division, Myanmar - Mindat.org”. Mindat.org. 2016年3月4日閲覧。
  4. ^ Kyawthuite - Mindat.org”. Mindat.org. 2023年5月17日閲覧。
  5. ^ There Is Only One Specimen Of The Rarest Mineral On Earth” (英語). IFLScience. 2023年1月30日閲覧。