スナホリガニ科

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スナホリガニ科
分類
界 : 動物界 Animalia
門 : 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 甲殻亜門 Crustacean
綱 : 軟甲綱 Malacostraca
目 : 十脚目 Decapoda
亜目 : 抱卵亜目 Pleocyemata
下目 : ヤドカリ下目 Anomura
上科 : スナホリガニ上科 Hippoidea
学名
Hippidae
Latreille, 1825[1]
属[1]

スナホリガニ科（砂掘蟹科、Hippidae）は、十脚目の甲殻類の科の一つである。

分布[編集]

クダヒゲガニ科 Albuneidae と近縁で、それらとともに通常、スナホリガニ上科 Hippoidea に加えられる[2]。スナホリガニ科は3つの属 Emerita属 Emerita, スナホリガニ属 Hippa, Mastigochirus属 Mastigochirus からなる[1]。これらは砂に潜り[2][注 1]、北極と南極を除く世界中で見られる[3]。

日本沿岸では、すべてスナホリガニ属に属する3種、スナホリガニ Hippa marmorata (Hombron & Jacquinot, 1846)[注 2]・ハマスナホリガニ H. truncatifrons (Miers, 1878)・ミナミスナホリガニ H. adactyla (Fabricius, 1787) が記録されている[6][5][7]。

名称[編集]

方言名として、琉球方言（琉球語）でのカーミーグァーがある[4][8]。これは体が楕円形で亀（カーミー）に似ているうえに小さいことから指小辞の“グァー”を付けてこう呼ばれているということである[8]。またはスナガメとも。

英語圏では、一般に“sand flea（スナノミ）[注 3]”または“sand crab（スナガニ）”あるいは“mole crab（モグラガニ）”として知られている[11][12]。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ このような生態を潜砂(性) sand-burrowing という。
  2. ^ シノニム: Hippa pacifica (Dana, 1852)[4][5]。
  3. ^ なお、“sand flea”には、スナホリガニだけでなく、文字通りスナノミの意味とトビムシ（特にハマトビムシ “beach flea”）の意味がある[9][10]。

出典[編集]

  1. ^ a b c Christopher Boyko (2010年). “Hippidae”. World Register of Marine Species. 2010年8月28日閲覧。
  2. ^ a b P. J. F. Davie (2002). “Hippidae”. Crustacea: Malocostraca: Eucarida (Part 2), Decapoda: Anomura, Brachyura. Volume 19 of Zoological catalogue of Australia, Australia. CSIRO Publishing. pp. 68–70. ISBN 978-0-643-05677-0. https://books.google.com/books?id=jr9SR1Cr5BAC&pg=PA68 
  3. ^ P. McLaughlin, S. Ahyong & J. K. Lowry (2002年10月2日). “Hippidae Stimpson, 1858”. Anomura: Families. 2016年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年8月27日閲覧。
  4. ^ a b “スナホリガニ | 甲殻 | 市場魚貝類図鑑”. ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑. ぼうずコンニャク株式会社 (2007年). 2020年7月21日閲覧。
  5. ^ a b 加藤隆、鈴木博「相模湾のスナホリガニ類の生態とハマスナホリガニHippa truuncatifrons (MIERS)(スナホリガニ科・十脚目・甲殻綱)の後期発生について」（pdf）『横浜国立大学教育学部理科教育実習施設研究報告』第8巻、横浜国立大学教育学部附属理科教育実習施設、1992年3月27日、77-97頁、AN10398396。 
  6. ^ 和田太一「徳島県の砂浜海岸で採集したハマスナホリガニ」（pdf）『徳島県立博物館研究報告』第28号、2018年、75-85頁、2020年7月21日閲覧。 
  7. ^ “スナホリガニ科 Hippidae - 日本産生物種数調査 - 日本分類学会連合”. 日本産生物種数調査. 日本分類学会連合 UJSSB (2002-2020). 2020年7月21日閲覧。
  8. ^ a b 『沖縄のサンゴ礁を楽しむ 磯の生き物』（改訂版）アクアコーラル企画〈おきなわフィールドブック〉、2014年。ISBN 9784990441333。https://books.google.co.jp/books?id=DAv-AwAAQBAJ&lpg=PA13&ots=NR3p_-tG6p&dq=%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%82%A1%E3%83%BC&hl=ja&pg=PA13#v=onepage&q=%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%82%A1%E3%83%BC&f=false。2020年7月22日閲覧。 
  9. ^ “sand fleaの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書”. Weblio英和辞書. ウェブリオ株式会社 (2020年). 2020年7月21日閲覧。
  10. ^ “beach fleaの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書”. Weblio英和辞書. ウェブリオ株式会社 (2020年). 2020年7月21日閲覧。
  11. ^ “Sand Fleas (Mole Crabs or Sand Crabs) Prime surf fishing bait”. Fishing Destin Guide. A local's guide to fishing around Destin and the Florida Panhandle (2014年). 2020年7月21日閲覧。
  12. ^ “スナホリガニとは - コトバンク”. コトバンク. ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. 朝日新聞社 (2014年). 2020年7月21日閲覧。
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