ジョン・ウォラック

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ジョン・ハミルトン・ウォラック(John Hamilton Warrack 1928年2月9日生まれ)は、イングランド音楽評論家、音楽に関する著作家オーボエ奏者。

キャリア[編集]

ウォラックはスコットランド指揮者作曲家であったガイ・ウォラックの息子としてロンドンに生を受けた。ウィンチェスター・カレッジ(1941年-1946年)と王立音楽大学(1949年-1952年)で学ぶ[1]。1950年代初頭にはフリーランスのオーボエ奏者となり、主としてボイド・ニール管弦楽団およびサドラーズ・ウェルズ管弦楽団と演奏した[1]。1954年から1961年にかけては『デイリー・テレグラフ』紙、1961年から1972年にかけては『サンデー・テレグラフ英語版』紙の音楽評論家として活躍した。1978年から1983年の間はリーズ音楽祭の芸術監督を務めていた。1984年から1993年まではオックスフォード大学の音楽学部で教鞭を執った。

ウォラックの著書には『Six Great Composers』(1955年)、『Carl Maria von Weber』(1968年、ヘイミッシュ・ハミルトン英語版、第2版はケンブリッジ大学出版局、1976年)がある。後者は英語で書かれたウェーバー研究の基準となるものである[2]。他にも『German Opera: From the Beginnings to Wagner』(2001年)や、共著者として『オックスフォードオペラ大事典』(1964年、ハロルド・ローゼンソールと共著)、『オックスフォードオペラ大事典』(1992年、ユアン・ウェストと共著)を著している[3]

ウォラックはノース・ヨークシャーヘルムズリー英語版に暮らしている[1]。息子は石工のサイモン・ウォラックである[4]

出典[編集]

  1. ^ a b c Encyclopedia.com
  2. ^ Google Books
  3. ^ Oxford Reference
  4. ^ BBC Radio 3 Private Passions, 20 Nov 2022; Radio Times 19–25 Nov 2022, p. 122